国王の謁見を翌日に控えた3人の若者(1人の女性を含む)は、一様に深刻な顔をして互いを見つめていた。ある程度の時間、言葉を発する事もなく緊張に耐えていたが、それぞれが、意を決して同時に叫んだ。
「ごめんなさい。俺(私)、偽勇者なんです。」
『偽勇者』のジョブとそれに伴う変わったスキルを使うショーン。
『勇者の影武者』のジョブを持つ重騎士の様な大男グレン。
『勇者役の女優』のジョブを持つ演技力、メイク術に優れる美少女セレッサ。
それぞれの理由で本物の勇者に身代わりを頼まれた3人は国王に謁見し魔王軍討伐の依頼を受けるが、当然まったく乗り気がしない。そもそも偽勇者は伝説の武具を使えるのか?正体を見破られないのか?3人は勇者らしく気高い見た目とは裏腹に内心は穏やかではいられない。
仕方なく始まった偽勇者3人の最強(最凶)パーティの冒険は波乱に満ちる。