作品一覧全52件
連載 完結済 11エピソード
 今から1万3千年ほど昔の日本。南の海から船でやって来た民たちが種子島に住み着いた。やがて民の数が増えすぎ、食べるものに困るようになり、若いリーダーが次の土地を目指し、北上することになる。リーダーの妻の樹の巫女は一緒についていくことになり、娘と老いた両親は島に残る。  樹と心が通じる娘ナミは、毎日母オカの乗った船を作った樹の切り株を周り「母さん元気?」と心を送る。「元気よ」と母も船に横たわり心を送る。  やがてベーリング海峡をわたり、北米大陸に達した姉達は、見たことのない巨大などんぐりの森と出会い、そこに住み着く。(アメリカ北米インデアンの50%以上がどんぐりが主食だったという)互いに子を産み、二つの民は子孫を増やし、時が流れた。いつか生まれ変わってまた会える日を約束して……。  北米インデアンの海洋民族、チマシー族の母を持つ棟方七樹は亡き縄文考古学者の父の信じる「ケルプ・ハイウェイ説」を証明するため、手作りの丸木船の帆舟で、鹿児島からたった1人ベーリング海峡沿いに進み、カリフォルニアに到達し、一躍英雄となる。  これからは、小さい頃育ててもらったおばあちゃんに恩返しをしたいと、チマシーに留まるという七樹に、祖母は死んだ母の可愛がっていたククルというカラスと共に川上の隠された洞窟に案内する。  そこには水に浸かって朽ち果てた丸木船と、洞窟壁画の世界樹、日本語で岩壁に掘られた文字には、7,300年前の七樹が、現代の七樹に宛てたメッセージが彫られていた。 「7300年前の鬼界アカホヤ噴火から、種子島・上野原遺跡住民と船団を組んで脱出し、ここについた。どうかククルと共にこれを成し遂げてくれ」と。  驚いて洞窟の外に駆け出す七海。洞窟の外で祖母がククルに語りかけていた。 「この命くれてやる。七樹を我が同胞の元に連れて行け」  途端にカラスは体が解け、長い蛇の尾と飾り羽、鋭いかぎ爪を持つ龍のような姿になり、七樹を7300年前の種子島に連れ去る。  待っていたのはナミと言う樹の巫女の少女。御神木の言葉を伝える。「5年後、鬼界アカホヤ噴火により、この世界が全て滅びる。そうなる前に我らの体を使い船を作れ、我が民をお前の故郷の地に連れて行くのだ」 海辺を伝い、一万キロ彼方の“約束の地”へ。縄文のモーゼの物語が始まる。  
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ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年03月26日
海を渡る縄文人 チマシー族の伝説 洞窟壁画の伝言 7300年前へ 九州鬼界アカホヤ噴火 御神木で船を作れ! 大脱出 読了時間:約70分(34,735文字)
短編
 母系文化の資料として読んだ「家父長制の起源~男たちはいかにして支配者になったのか/アンジェラ・サイニー」の一部要約です。もう頭に入ったので消してしまおうと思ったのですが、あまりにも衝撃的な内容だったので、コレから結婚を考えてる方々に、一応知識として伝えておこうかと思い掲載しました。  日本は先進国で最下位近いほどの、ひどい男尊女卑の国です。結婚するならミソジニーの歴史を覚悟の上でしてください。
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エッセイ[その他] R15
最終更新日:2025年03月09日
家父長制 男尊女卑 妻=捕虜・奴隷 ミソジニーとは 昔々ヨーロッパで 支配と服従 植民地支配と拡散 読了時間:約5分(2,197文字)
短編
一色彼方は子供の頃、絵の中の動くウサギと「ダルマさをがころんだ」をして遊んだ。 その絵を描いた作者「村上兎角」との出会いと死別。 彼方は「村上兎角」のような画家を目指し、美大に入る。 学園祭で発表した彼方の「兎角の模写」の絵を見て、兎角の遠縁の資産家が、「絵の修復」のアルバイトをしないかと、声をかけてきた。あの絵と再開し、喜ぶ彼方。しかし火事が起きて、ウサギ達の住む壁は焼け落ちてしまう。彼方はウサギ達を守れるのか?
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ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年01月31日
ほのぼの 男主人公 現代 魔法 ハッピーエンド 絵の中のウサギ達 だるまさんが転んだ 火事 助けなきゃ! 絵の中に逃げろ! 読了時間:約9分(4,485文字)
短編
最後の一匹になった人魚は逃げていた。人魚ハンターの八百比丘尼から。人魚の肉を食べ不老不死となった八百比丘尼は、何を求めているのか?
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その他[その他] R15
最終更新日:2025年01月27日
ダーク 女主人公 人外 現代 ホラー 人魚 八百比丘尼 不老不死は罰 絶望の未来 読了時間:約3分(1,201文字)
短編
 結婚間近の恋人達。ちょっとした誤解から破局へ。 お疲れの大黒天様(縁結びの神様の)の代わりに、一言主大神は「言霊変換」を使って二人を結びつけようとしますが……
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2024年12月17日
ハッピーエンド Xmasのプロポーズ 逃げた恋人 八百万の神(大黒様) 八百万の神(一言主) 文字列変換 元彼 再会 読了時間:約5分(2,086文字)
短編
 自然と共に歩んだ縄文人。 日本語のオノマトペは自然と共鳴する精神が「自然の声を聞く耳」を持った時生まれたのです。  何故文字を持たなかった日本人が、異物である漢字を使いこなし「古事記」「日本書紀」を書けたのか。  そして、奇跡と言われた明治維新。「経済」「自由」「鉄道」「会社」などの大量の「新日本語」を何故作れたのか。日本人は凄い!
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エッセイ[その他]
最終更新日:2024年12月03日
自然を聞く耳 オノマトペは声 日本人がグルメなわけ 縄文人と弥生人 大和朝廷と古事記 日本語誕生日 千三百年前の明治維新 凄いぞ日本のDNA 読了時間:約5分(2,026文字)
短編
少女は子供の頃、森の精霊である軍隊蟻の女王に会う。  ある日、少女の住むインディオの部落に銃を持った白人達が攻めてきて、住民達は奴隷にされてしまう。首領のアンバー《琥珀》は、インディオ達を虫けらと呼び、男には首輪を。女の子達には蟻の入った琥珀の指輪をつけさせ、自分の所有の印とする。  ある日少女は森の中で目の見えない不思議な女の人に会う。アンバーの新しい女になったその人のお陰で、女の子達は辛い夜伽を免れた。少女はその人の運命に涙する。 やがてアンバーは新しい金儲けのために森の木を切り倒し始め、ついに森の精霊の怒りに遭い、生きながら軍隊蟻の群れに食い尽くされていく。
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その他[その他] R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年11月03日
19世インディオの村 軍隊蟻と森の精霊 銃を持った白人たち 奴隷にされた村人達 女奴隷・琥珀の指輪 不思議な女の人 惨劇 連れてって! 読了時間:約7分(3,187文字)
短編
「お袋の財産がゼロとはどう言うことだ!」  弁護士・忠義政成の法律事務所に、怒号が響く。 「貴方のお母様は全財産を生前現金に変え、ある方に全額寄付をなさったのです。あなたにはびた一文渡したくないとのことでした」 後に残されたのは両親の位牌の入った小さな仏壇が一つだけ。ちゃんと供養をしてくれるなら渡すと言う弁護士。息子は遺産相続を放棄して、帰ってしまう。 仏壇は家を売った不動産担当の加藤隆が引き取ることになるが、実はこの仏壇、曲者だった。
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その他[その他]
最終更新日:2024年10月23日
とんでも弁護士登場 全財産の行方は? 母からの復讐 真面目・誠実・隆くん 友達は座敷わらし 見えない幸運 ハッピーエンド 読了時間:約4分(1,865文字)
短編
今日はハロウィン。隆くんの町内の子供会ではお揃いのカボチャのお菓子入れを持って、お菓子をもらいに歩きます。ところがカボチャに入れたはずのお菓子がなくなり、カボチャは転がって逃げ出します。  町中のカボチャが集まり、合体! お化けカボチャに。いつもお菓子を入れるだけ、一個ももらえないのに怒ったカボチャの入れ物が、お菓子を独り占めにしたのです。隆くん達はお菓子を返してもらえるのでしょうか?
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童話[その他]
最終更新日:2024年10月17日
ハロウィン カボチャ お菓子泥棒 お化けカボチャ 魔法使いのおばさん 南瓜の正しい使い方 読了時間:約3分(1,313文字)
短編
 お母さんの葬儀のあと、金木犀の咲く庭で優が泣いていると、小さな女の子が現れて言った。 「お兄ちゃん、なんで泣いてるの? 男の子は泣いちゃだめなんだよ」  女の子は赤い漆の椀に庭の枯山水の白砂をすくうと、金木犀の花を載せて優に差し出す。 「はい、ご飯。アーちゃんおかかのふりかけご飯大好き。ご飯食べたら涙が止まるよ」  なんだかわからないうちに、優はその子と、おままごとを始めていた。
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2024年10月04日
ほのぼの 現代 ハッピーエンド ボーイミーツガール ふしぎな女の子 金木犀の庭 トイレの神様 結婚の約束 再会 読了時間:約13分(6,065文字)
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