質量を持ったプログラムが現実世界に降り立ってから十年になろうとしていた。 リアグラムと呼ばれる手法が確立し、≪2.5次元≫と呼ばれる時代、次代の電脳技師(ハッカー)を育成することを目的としている電脳学園高校に通う一年生の加持彩人は、帰国子女を自称する曲者の三年生、黒須圭吾と出会う。 これまでアメリカで様々な事件を解決してきたという黒須が現在請け負っている案件というのが、暴走し、失踪したプログラムの回収。研究者だった彩人の父は、彼が幼い頃に研究中の事故によって亡くなったが、最期に携わっていた研究プロジェクトがそのプログラムの作成だったという。
電脳 学園 高校生 ラノベ
読了時間:約39分(19,086文字)