コンビニでアルバイトをしている大学二年生、ゲーム大好き小鳥遊有希（たかなし　ゆき）。彼女は週二でアルバイトを入れているのだが……。 お前ってさァ、ただの荷物持ちじゃんかァ(エリアマネージャー談） 商品を出すだけの、いわゆる品出ししかできないため『荷物持ち』という無能のレッテルを貼られてしまう。 「あーあ。頑張ったってどうにもならないし、一生ゲームだけして生きていたいなー！」 駄々をこねた彼女はゲームの画面に向かってこう吐き捨てた。 その時！ テレビの画面が突如、強い光を放つ。 そして有希はなんらかの引力によってゲームの画面に引きずり込まれた。 目が覚めると、真っ白な空間に。そして。 「突然ですがあなたには『テラスぺラズ』という世界で魔王を討伐するという使命が与えられました。出来なければ全て破滅します」 女神セイクリッド・チカにより、有希は魔王討伐の命を受け、異世界『テラスぺラズ』に召喚される。しかも。 「わたし、道具袋になってるーーー！？！？！？」　 道具袋に転生させられた。しかもどうやら魔王を倒す勇者パーティーの道具袋のようだ。身動きがとれないため、そのまま同行することに。 そう、この物語は。 コンビニバイトで荷物持ちと呼ばれていた小鳥遊有希が万能「らしい」道具袋として転生し、異世界を救うために『成長』する、大器晩成な異世界ファンタジー！

とある屋敷のメイドとして雇われた稀代の天才少女、最強のメイド、天ヶ瀬月夜（あまがせつくよ）。 「私、なんでもできますから」　 掃除をすればどんな絶景よりも光り輝く景色ができ。料理をすれば他国の王が億という額を積んででも、もう一度食べたいと懇願するものが完成する。身体能力も超人級。しかも老若男女から告白を受けるレベルで容姿端麗だ。……天然なところはご愛嬌。 そんな彼女はある日、雇い主から「緊急」の指令を受けて屋敷の地下へと足を運んだ。そこで、一つの奇妙な壺を発見。 ……えい。 好奇心のまま、触れてしまった月夜。突然目の前が光り輝いていく。 ……目を開けると、そこは真っ暗な洞窟だった。 どうやら、改装工事か？　などど呆けているが、これは異世界転移だ。 さぁ、流石に異世界では通用しないでろう、天ヶ瀬月夜。 しかし、彼女の強さはもはや人智を超えていてどんな問題も解決してしまい――！？ 何でもできるクールなメイドさんがいろんなお手伝いをする、ほのぼの？異世界ファンタジー！