うだつのあがらない一人の大学生は、六畳一間の一室にてうっとうしいほどの猛暑にやられ、汗水をたらしていた。
そんな彼を支えるは只一つのアイスカップ。が、それさえも、すでに残り僅か。
わずかばかりのアイスカップを前に取った彼の行動は、そのアイスカップを神通力にて増やしてしまおうという、途方もなく、現実離れしたものであった。
果たして、彼は本当にアイスカップを増やすことができるのであろうか。
日常と幻想を混ぜたファンタジー。
ファンタジー 現代(モダン) 大学生 日常 不思議
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