街の外は、かつて人が暮らしていた名残を残す廃墟 ―― 今は病と死が漂う黒き樹海。
主人公・百鬼弐弧は廃墟で育ち、廃墟の子ども達が集う〈黎明天生学院〉に通っていた。
未来が“見えてしまう”予知の力を持つ弐弧は、誰にも心を開けずにいたが、廃墟に残った二人の幼馴染みだけが唯一の絆だった。
ある日、「マキリの著」に投稿された一枚の画像。そこに描かれていたのは、幼馴染みに酷似した“化け物”。不安に駆られ廃墟へ戻った弐弧の目の前で、幼馴染みは既に異形へと変貌していた ――。
弐弧を救ったのは、紅い瞳を宿す“鬼の少年”。彼は、世界の破滅を望む組織に追われる〈劫火の鬼〉だった。
壊れていく日常、崩れゆく人間関係。
其れでも 戦いの中で芽生えていく新たな友情と再生の希望。
悲しみを知る少年たちが交わす魂の対話は、やがて“心”を取り戻す光となる。
―― これは、崩壊した世界の片隅で出会った、二つの孤独が導く“もうひとつの青春”の物語。
運命に導かれて出会った紅い目の少年と 共に戦い、共に成長していく
「鬼×高校生」灰色の世界で生きる高校生達の学園青春ファンタジー!
R15相当の残酷描写、グロテスク表現有り。閲覧の際にはご注意をお願い致します。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年07月16日
集英社小説大賞6 ダーク 男主人公 学園 群像劇 青春 HJ大賞6 鬼 バトル 高校生 残酷描写あり
読了時間:約375分(187,061文字)