これは最低最弱の冒険者が、世界を震撼させる物語。
50年前、突如として世界中に出現したダンジョンは、世界のあり方を一変させた。
モンスターから取れる魔石を筆頭に、ダンジョンの資源は世界の産業を飛躍的に進歩させたのだ。
しかしその資源は一朝一夕で得られるものでは無かった。
日本はダンジョン資源をより効率的に回収する為に冒険者ギルドを設立、民間からも冒険者を募った。
冒険者とは、ダンジョンに選ばれステータスを与えられた存在。
レベルアップすることで人智を超えた力を手にし、ダンジョンで冒険をする者達の総称。
等々力 源志もそんな冒険者を目指す少年の1人だ。
しかし、ダンジョンが彼に与えたステータスは無慈悲な物だった。
『レベル上限1』
それは実質的な冒険者失格の証。
そんな絶望にも屈せず、彼は冒険者を目指す。
努力と、その結果によって得た力によって。