作品一覧全6件
代表作 連載 完結済 15エピソード
 都内の美大で講師を勤める永用隼人は、ある日の講義の終わり、親友の高岸巧から電話を受ける。  三十代前半という年齢で既に世界的な画家となっていた巧は、一年以上前からスランプに陥っており、隼人は日々の仕事に忙殺されながらも、ずっと彼の心配をしていた。  隼人は、巧の伴侶である小雪が家を出ていったことを聞くと、すぐさま巧の住む秩父へ特急に乗り込み向かった。思い出深い電車の中で、隼人は学生時代の秩父への小旅行と、それに連なる一連の記憶を思い出す。
作品情報
純文学[文芸]
最終更新日:2025年07月21日
ネトコン13 シリアス 男主人公 現代 職業もの 青春 美術 ブロマンス 読了時間:約80分(39,844文字)
連載 完結済 6エピソード
※ネタバレあります 『女性の体を持つ男性』である前川幸人は、廃墟の渋谷で生存者を捜索していた。新型ウイルスにより人類の数は減り続け、周辺に生存反応はなくなっていた。幸人は無人の渋谷で途方に暮れ、平成生まれの亡き祖父との会話を思い出す。  祖父は、幸人の肉体と心の性の不一致に関し最も早く理解を示し、幸人に多大な影響を与えた人物であった。幸人は祖父の思い出をきっかけに社会の破滅と家族の最期を思い出し、自分がこのような環境にあり、どう振舞うべきかを思案、決意とともに拠点へと引き上げた。  拠点に戻ると、もう一人の生存者、『男性の体を持つ女性』、後藤絵理沙が項垂れていた。後藤はこの状況下にあっても元恋人の追悼という行為に腐心し、生存者捜索や物資確保に従事していた幸人を苛立たせる。 幸人は後藤との会話を避け、シャワールームへと向かう。シャワー中に月経がはじまったことで、幸人はまた考える。意に沿わなかった肉体の性別だが、今人類を左右できるのは妊娠する能力をもった自分だけであることを改めて認識したのであった。  社会が存在した時は、不快に感じていたこの能力こそが、人類の文化を未来に繋ぐ唯一の手段であることを理性的に認め、幸人は再び後藤へと向き合う。だが、彼女はまだ思い出に縋り、ともに新しい世代を育むという提案は一度拒否される。  幸人は様々な葛藤ののち、理性的なアプローチで後藤を説得する。後藤も今度は幸人の提案を受け入れ、お互いの主義を曲げ、肉体の性に従い生殖を行うため、理想の環境を整えていく。  作業が過酷化し、体力に勝る後藤が食事を用意する機会が増えたある晩、幸人の食物アレルギーが発症した。それは、男としての役割を強制する現在の環境に、後藤が耐えられなくなっての食事へのアレルゲン物質の混入が原因だった。  幸人は、意識が薄れゆく中、人類存続より自分の主義を優先した後藤に対し、女性という性別への偏見と怨嗟の声を上げる。
作品情報
パニック[SF]
最終更新日:2025年07月19日
ネトコン13 シリアス 男主人公 女主人公 未来 近未来 読了時間:約33分(16,049文字)
連載 10エピソード
もらい火で焼失した我が家に関する回顧録になります。上毛新聞誤報伝ー火事顛末記の1ーと姉妹編になりますが、こちらはあまり深刻な作品ではありません ※カクヨムにも掲載しています。
作品情報
エッセイ[その他]
最終更新日:2025年05月17日
火事 群馬 エッセイ ノンフィクション 回顧録 実話 読了時間:約24分(11,534文字)
連載 25エピソード
実家が貰い火で全焼した一か月後、上毛新聞の誤報が傷心の両親に更なる追い打ちをかける(カクヨムでも同じ内容のものを掲載しています) ※当作品は、完全なノンフィクションです。既に核心部は掲載していますが解説や、その後の展開も含め、今後も更新予定です。
作品情報
エッセイ[その他]
最終更新日:2017年07月10日
ノンフィクション 火事 群馬 誤報 マスコミ 実録 ツギクル大賞 読了時間:約45分(22,163文字)
短編
 横浜市民に生まれることができなかったら、果たして生まれてきたことに価値などあるのだろうか――、少年の頃に誰もが抱く悩みを真っ向から描写する意欲作。
作品情報
エッセイ[その他]
最終更新日:2016年11月09日
日常 現代 エッセイ 神奈川県 横浜 横浜市 群馬県 宗教 随筆 読了時間:約5分(2,015文字)
短編
「磯貝雲峰」(いそがいうんぽう)という新島襄の門下生であった詩人・研究者を題材にした短編小説です。 ※昔、大学の授業で発表した小説を直したものになります。また、この作品はカクヨムでも掲載しています。
作品情報
歴史[文芸]
最終更新日:2016年05月05日
明治 短編 純文学 実在の人物 歴史 読了時間:約3分(1,441文字)