今まで、特定の友人としかコミュニケーションを取らずに生きてきた青年、南方。
大人になるにまで長く続いてきたその関係は、特に困る事は無く、南方は日々日常を楽しんでいた。
しかしそれが永遠と続くとは限らず、友人たちは皆成長につれて、各々の事情があり、次第に関わる事は減っていき、離れ離れになって行く。
他の人間とはまともな関係を築いていなかった南方はその事実に焦り、精神を追い詰められていく。
狭すぎる自身の世界を広げる為に様々な人を知ろうと決意した南方は、とある事から、突如不可思議な世界に飛ばされる。
しかも、一つでは無かった。