大口宗五は二十歳の大学生、知っての通りネット弁慶の宗五は、今日も某SNSで1を100にしてつぶやいている。
宗五のTL上で彼の話を真に受ける人間はいない。っていうか誰もからんでくれない。時々、 botが拾ってくれるだけだ。
そんな中、たった一人、宗五のツイートをふぁぼる人がいた。
黒髪ショートの露出度高めな美少女の自撮りアイコンの人。
会話することもなく、ただただふぁぼられるだけ。
誰かの裏垢かと思ったけど、まぁよくわからない。
そんなある日。
「そろそろ世界救っちゃおっかなぁ」
などといつものように大口を叩いていた宗五のもとに1通のDMが届く。
「私とオフパコしませんか?」
送り主は例のファボ魔。
「コレ絶対に中身男で釣りか、よくて美人局だろ……」
と思いながらも、1ミクロン以下の可能性に期待してしまい、呼び出しに応じた宗五は、なんやかんやの末に、異世界へと飛ばされてしまうのだった。