平凡な日常を送っていた主人公・遊六斬司（ゆうろくざんじ）は、神のような存在に危険視され、この世界から追放される。 その際、せめてもの慈悲として『一生に一度、好きなチートスキルを創れる能力』を与えられた。 転生先の世界で目覚めた彼は、『世界の理』という絶対的な法則に支配された現実に直面する。 それは、どの世界でも共通する『人間だけが理不尽に優遇され、異種族やモンスターが淘汰される』この理に疑問を抱いていた彼は、やがてそれが神々の意志によるものだと悟る。 そして、その理によって最愛の存在すら失った彼は、神々への復讐を誓い、禁断のスキル『無断転生』を創り出す。 『無断転生』――それは神に許可を得ることなく記憶と能力を保持したまま、新たな異世界へと転生するスキル。 本来、異世界への転生や移動はすべて神の管理下に置かれているはずだった。 しかし、このスキルによって、主人公は神の監視を完全に逃れ、どの世界にも自由に生まれ変わることができる。 そのたびに『一生に一度、好きなチートスキルを創れる能力』によって新たな力を手に入れ、経験を重ねながら、「世界の理」を構築する神々と秩序を破壊していく。 異なる種族として、異なる存在として、異なる世界に転生し続けながら、主人公は「理」の歪みと人間中心の不平等な構造を暴き続ける。 そして、どの世界にも共通する「理」を覆し、真の自由を取り戻すための戦いを繰り広げていく。 神々の絶対的な支配に抗い、理不尽な運命を打ち砕くために。 これは『神の許可なき転生者』が歩む果てなき旅路を描く異世界転生譚である。