「今日で俺たち解散するぞ。」
一方的に天上天下唯我独尊気味の相方、茂木勇也から漫才コンビの解散を告げられた主人公、坂出キラリ。茂木の操り人形のような役割に徹して劇場やテレビに出続け、コンビとしてはじゃない方芸人と揶揄されてきた主人公だが、解散して自由にお笑いが出来るようになってからは大きい運命の波に飲まれていくことになる。
「茂木の先輩に対して不遜なところや、大物MCとの橋渡しは誰がずっとやってきたと思ってるんだ。ネタだって、台本を細かく改良してウケるネタから大ウケするネタに変えてるのは誰だ!そんなことに感謝もせず自分の手柄にするようなやつはもう知らん!!」
これは世間からじゃない方芸人と揶揄されてきたお笑い芸人、坂出キラリが大人気お笑い芸人になる物語である。