「俺は何者なんだ」
ここから逃げ出したい……そんなことを思っていると鈴の音が鳴り響き激痛が走る。気がつくと俺は化け物になっていた。
人の形を失い俺はどうすればいい? そんな事を考えているといつの日にか見た悪夢を思い出す。あれを辿れば何か起きるかもしれない。
そんな淡い期待を背負いながら人を辞めていようとも僅かな記憶を頼りに妖魔を狩り喰い力を溜めこの生を謳歌する。
ただ一つ名も知らぬ者に会うために。
これは前作『狼の怪奇な物語』と同じ世界線です。前作の扱いとしては前日譚といった感じになりますが前作を見なくても大丈夫です!
ですが読んでも、読んでいなくても貴方に驚きをお届けいたします。是非楽しんでいってくださいね。