欲を持つことは悪なのか?欲を捨てることが善なのか?
欲は神に逆らった最初に「人」から生まれ、その罰として欲から悪魔は生まれるようになった。悪魔は恐ろしい、憑かれてしまえばその心身は変異し元に戻ることは無く、最期には必ず破滅が待っている。
欲と悪魔は切り離せない、故に悪魔払いは「人」の罪を悔い、欲とその身を神に捧げた教徒でなければ成されない、筈だった。
「悪魔の力は鮮度が命、速戦即決で殺して〆て調理するべし」
神に頼めば払うだけで減りはしない。なら純粋な人の力なら殺せるのでは?この思考を突き詰めたどり着いたのは悪魔を喰らってその力を得る悪魔食い。教会とは相反する方法で人の平和を目指す悪魔喰い集団の期待のルーキーがニ―ヴィスである。孤児だったニ―ヴィスを救ってくれた仲間のため、悪魔を殺すことだけを望んで生きてきた彼は、ある日奇妙な悪魔に出会う。少女の姿に変身し、人に憑かず殺さず、ニ―ヴィスの味方を自称するソイツはニ―ヴィスに強い欲望と力を授けた。
「わたしはニ―ヴィスのためのもの。ニ―ヴィスのたいせつな欲をかえしにきた」
「わたしだけがニ―ヴィスをすくってあげられる」
悪魔に七つの欲を与えられた時、果たしてニ―ヴィスは何に成り果てるのか。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年01月28日
ESN大賞8 シリアス 男主人公 西洋 中世 職業もの グルメ 恋愛 バトル バディ 美少女 悪魔
読了時間:約10分(4,603文字)