満17歳。現役高校生の髙橋白には向上心や目標がない。鬱屈とした人生の中で、心を開ける友人達との小さな幸せを何よりも大切にしていた。そんなある日、担任の教師から呼び出しを受ける。要件は今年度から不登校になった女子生徒の家に資料を届けてほしいとのことだった。
「なんで俺なんですか?」
「お前がほとんどの授業を寝ていると報告があったから。」
「別に寝ててもいいじゃないですか。ていうかそれと資料届けること関係ありませんよね?」
「寝ていいわけないだろ馬鹿が。それにもう一つ理由がある。お前帰宅部だよな?」
「えっと、他にも帰宅部はいるでしょ?」
「いないぞ。」
「まじすか。」
「この学校部活入らないとだめだから。というわけでお前しかいない。」「そんなの先生が行けばいいじゃないですか?ていうか普通先生が行くべきすよね?」
「...行きたくないのか?」
「......はい。」
先生だって行きたくないだけのくせに。
第一章完結!!
そんな夢のない物語。
BK小説大賞 HJ大賞6 春チャレンジ2025 ギャグ シリアス ほのぼの 男主人公 学園 現代 日常 ハッピーエンド 青春 GOマンガ原作者大賞
読了時間:約101分(50,235文字)