11月のよく晴れた日、一人の男が支配と虐殺の果てに銃殺刑となった、乾いた音と共に長きに続いた絶望と憎悪の時代は終わりを告げた。
レッドロウ王国の東にある小さなムーギ村では、収穫祭が行われていた。両親が亡くなってから祖母と一緒に暮らしていたベルゼは、今年で18歳になる友達とともに神父から祝福として、魔法のようなものを掛けられるが、直後に気絶してしまう。
目覚めると同時に、過去か前世か、経験していないはずの記憶が頭に土石流のように流れてくる、なにより、人格すら変わったのか、今までの私が塗りつぶされていくようだ。
ベットの上で激しい頭痛と動悸に冷や汗をかくベルゼを心配そうに見つめる祖母と異様なまでに冷静な神父、ベルゼは戸惑い、苦しみながらも神父に事情を説明すると、「君は転生者かもしれない」と告げられる。
転生者とは? 私に一体何があったんだ、自らの謎を解き明かす為に
神父に連れられ、王都に向かう。
この時はまだ誰一人、気付いていなかった、怪物が目覚めた事に
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
残酷な描写あり
最終更新日:2025年03月02日
ESN大賞8 SQEXノベル大賞2 シリアス ダーク 男主人公 西洋 魔法 冒険 恋愛
読了時間:約792分(395,947文字)