作品一覧全2件
連載 4エピソード
「僕には両親がいません」 一体の人形を持ち街を放浪する幼い男の子 雨月 空(あまつき くう)。 親の顔は知らず産まれてからずっと独り。 何時もの話し相手は不気味な黒い仮面を被る人形。 「さようなら。来世は幸せになれますように」 人生を諦めていた。 未練も無ければ苦痛だけのこの人生に呆れを感じていた。 いっそ死んだ方がマシかもしれない。 そんな時だった。 「迎えだ」 突如として少年の前に現れた降臨者。 その者は輪廻の輪の対象として選ばれた彼…雨月 空の魂を回収しに来た死神だった。 輪廻の輪_それは生きる価値が無いと見なされた魂や意識を神々が新しい命を作る為に既存の魂を切り取る儀式の内の一つ。 「あぁこれで終わる」輪廻の輪を知らない彼も直感で死が迎えに来た事を悟った。 「おやすみ世界」 眠りにつく様に目を閉じて彼はこの世界との別れの準備を始める。 もういいんだ、我慢しなくて。 その瞬間だった。 ガン! 脳を劈く様な鉄の悲鳴が耳を刺し、凍りそうな風彼が髪を弄ぶ。 「…何?」 思わず少年は目を開いた。 「…そいつは輪廻の対象だ」 「…」 「誰かが…僕を護ってる…?どうして?」 死を目前とした彼を1人の黒髪の女人が救った。 生きる価値も無い…そう呟いていた彼を。 「あの日黒い髪を靡かせ、僕を助ける為に現れた彼女はまるで…僕の神様の様だった」
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年01月03日
男主人公 超能力 読了時間:約100分(49,634文字)
短編
僕はある日交通事故にあった。 事故の障害で記憶喪失になってしまった僕は家族も友人…ましては恋人のことも忘れてしまう。 そんな時窓にとある人物が座ってた。 「やっほー渚くん」 「誰?」 「さぁ?私は誰でしょう」 あの日見た君は凄く嬉しそうな顔をうかべていたんだ。 それから君が毎日僕を見に来る日々が始まる。 来る日も来る日も病室の窓に座る君はまるで小鳥のようだった。
作品情報
異世界[恋愛]
最終更新日:2024年11月08日
男主人公 現代 悲恋 読了時間:約18分(8,714文字)