作品一覧全24件
代表作 連載 完結済 1エピソード
 NICUで働いている秋元早和は、小学生の頃に風邪をこじらせ、左耳の聴力と、左の腎臓の機能を失った。  ある日、高校時代の同級生だった涼子の赤ちゃんが、NICUにやってきた。  涼子は子宮頸がんの手術を受けるために、妊娠8ヵ月になるのを待って、子供を出産し、出産後数日で、母子共に亡くなった。  結婚や出産に、希望が見えなくなってきた早和は、NICUにいる事が、だんだんと辛くなってくる。  亡くなった涼子は、早和の前に時々現れ、何もかも失ったのは、早和のせいだと責め続ける。  早和の体をくれないのなら、大切な人を奪っていくと、涼子は言った。  6年目の医師の澤口奏は、人と距離を置こうとする早和に、少しずつ近づいて、心を開こうとしていた。奏自身も、家族との距離に悩んでいた。  少しずつ打ち解けていった2人の前に、涼子が現れる。  NICUを辞め、養護学校へ就職した早和は、そこで出会う子供達と、想像もつかない毎日を送っていた。世間の常識にとらわれず、自分らしく生きる事を教えてる教師達に囲まれながら、だんだんと、自分の気持ちに、向き合える様になってきた。  奏と離れてから3ヵ月。生徒の付き添いで病院を訪れた時、小児科医として、外来に勤務してた奏と再会する。  奏に対して素直になれない早和は、奏が会いに来ると言った日の夕方、同僚の凌に一緒にいてほしいと頼む。  玄関で凌を待っていた早和を見た奏は、体調が悪そうな早和を病院へ行くように説得する。  秋から冬にかけての景色は、どこにでもある日常を色付ける。  大学の前にある銀杏並木に吹く風が、またひとつの出会いを運んでくる。
作品情報
現実世界[恋愛]
最終更新日:2024年11月12日
OVL大賞10 現代 DNCMOON6大賞 読了時間:約115分(57,302文字)
連載 13エピソード
 孤独の反対側にあるのは、厄介な言い訳だった。    同じ職場で働く同期の月代香純と、津村駿は、女である香純が先に昇格した。  仕事は空回りで、体調が悪い毎日が続いていた香純の前に、3つ年上の城山直人が現れる。  玄関の前で倒れた香純を部屋の中まで運んだ城山は、香純の事がずっと気になっていたが、香純は津村を選んでいた。  新年度、香純は出向となり、津村とは遠距離恋愛となった。  香純が津村との子供を流産した日、城山はまた香純のそばにいた。  一度は別れた津村と香純だったが…。
作品情報
現実世界[恋愛]
最終更新日:2025年04月13日
現代 職業もの 日常 読了時間:約102分(50,876文字)
連載 完結済 16エピソード
 ほどけた靴紐を結んだ時、見えた景色は曇り空だった。  高校生の凪は、部活にも勉強にも中途半端で、友人も数少ない。いつも悲しい結末の本を読みながら、世の中なんて矛盾だらけだと言い聞かせるように暮らしていた。  数年前から父は愛人を作り家には帰ってこなくなり、幸せな家庭への嫉妬が募っていった。  大学生になった凪は、同じように家族が欠けた澤村と知り合う。
作品情報
純文学[文芸]
最終更新日:2025年03月16日
GOマンガ原作者大賞 春チャレンジ2025 女主人公 学園 現代 日常 青春 読了時間:約114分(56,901文字)
連載 完結済 14エピソード
 失恋した傷は、思っていたより深くない。  前日に彼氏に振られた渋谷結衣は、上司から職場を異動を命じられた。  新しい職場で大学の先輩だった城田潤と再会すると、楽しい毎日が始まった。  大雪が降って町が停電になったクリスマス。城田は結衣に気持ちを伝える。
作品情報
現実世界[恋愛]
最終更新日:2025年02月01日
現代 日常 失恋 嫉妬 読了時間:約104分(51,510文字)
連載 完結済 13エピソード
 元彼の遺骨を拾っていた真生は、隣りにいた女性が、彼の最後の女だと察した。  突然別れを切り出され、突然消えてしまった元彼の隆一。寂しさが募っていく毎日は、これ以上、誰かを求めるのはやめようとさえ思っていた。  職場の異動もあり、仕事が上手くいかない辛い日々。コンビニで鍵を拾った真生は、鍵の持ち主だった健一と出会う。
作品情報
現実世界[恋愛]
最終更新日:2025年01月12日
現代 日常 読了時間:約93分(46,192文字)
連載 完結済 12エピソード
 何も変わらない毎日が、永遠に続くと疑わなかった。平均の上に印がつくと、それ以上の事は望まなくてもいい。  高校生の春香は、母を亡くし、希望していた大学へも進学する事ができなかった。  一緒にいられるはずだと思っていた、彼氏の澤村は、就職をきっかけに自分から離れていった。  小さな田舎の学校で、教師になった春香は、高校時代に思いを伝えられなかった遠山と再会する。
作品情報
現実世界[恋愛]
最終更新日:2024年12月31日
現代 日常 青春 読了時間:約89分(44,297文字)
短編
秋の公園での会話です。
作品情報
純文学[文芸]
最終更新日:2024年12月18日
なろうラジオ大賞6 現代 日常 青春 読了時間:約2分(848文字)
連載 完結済 15エピソード
 物語は特別な出会いからではなく、いつも変わりない日常から始まっていく。  素直に前を向く事のできない高校の凪と、夢を諦めた脩が、辛さや寂しさを乗り越えて生きていこうともがいている。
作品情報
現実世界[恋愛]
最終更新日:2024年12月17日
現代 日常 青春 読了時間:約89分(44,136文字)
短編
 病院に隣接する公園のイチョウ並木。  黄色のジュータンが敷き詰められた景色を、好きな人にどんな風に伝えようか…。  それぞれの思いが、イチョウの葉を見つめている。
作品情報
純文学[文芸]
最終更新日:2024年12月05日
なろうラジオ大賞6 現代 日常 読了時間:約2分(882文字)
連載 完結済 1エピソード
 大学生の遥の家に、高校の同級生の叶大が訪ねてくる。  女子野球をやっていた遥は、大きなお弁当をいつも辛そうに食べている印象が強かった。  今、目の前でシュークリームを食べている遥は、小さな女の子になっていた。
作品情報
純文学[文芸]
最終更新日:2024年12月04日
なろうラジオ大賞6 和風 現代 青春 読了時間:約2分(903文字)
前へ 123 次へ