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代表作 連載 3エピソード
 ゴールデンウィークの初日。峰ヶ原颯太は、補修課題を終わらせた帰りに生足のバニーガール姿の美少女に出会う。  周りの反応はなく、まるで彼女のことが見えていないと言わんばかりに皆が気にする様子もない。どうやら彼女のことは颯太にしか見えていないようだ。  そんな状況の中、彼女のこと呆然と見ていたら…ちょっと、そこの君と声をかけられる。  突然のことで驚く颯太だったが姿も見えており、声も聞こえているため仕方なく反応したところ君には私が見えているのね?と聞かれる。 ――どこかで見覚えがあると思ったら、その正体は校内でも有名な配信者の水瀬澪だった。  どうして水瀬先輩は手術服なのかと疑問に思い聞いてみるが、私も良く分からないけれど、気が付いたらこの格好だったのと説明される。  しかし、驚いた。 ほんとに君には私が見えているんだ?  はいと元気よく答えると若干、顔を引き攣らせながらそうと返事をされる。  簡単な自己紹介を済ませた後に、改めて疑問に思っていたことを口にする。  どうして、何で僕以外と会話しないんですか? しないんじゃなくて出来ないのよ。  どういうわけか知らないけれど、二〜三日前から私の姿が周りの人たちに見えていないみたいなの。 なにか心当たりはあるんですか? そんなものある訳ないでしょ。  翌日、数少ない友人である成瀬悠馬と新見莉央に水瀬澪が陥っている不可思議な現象について相談する。 すると莉央から幽体離脱かもしれないというアドバイスをもらい、独自に調査を進めていく。 その後、幽体離脱の原因が母親とのいざこざであることを突き止めた颯太は解決のために動き出す。  事件から数日が経ち、水瀬澪との関係にも変化が訪れた。  それは水瀬澪が彼女になったことだ。  彼女とならどんな困難だって乗り越えられる気がする。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2024年11月29日
アニセカ小説大賞1 学園 現代 青春 アニセカ小説大賞1 読了時間:約24分(11,721文字)