武勇に名高い公爵家の令嬢として生まれたライラ。だが、ライラは誰よりも気の弱い性格だった。その気の弱さを嫌ったプライドの高い母からは酷い叱責を受け、その姿を見ている妹からも見下され、兄からは興味すら持たれない口惜しい日々を過ごしていた。だが、そんなライラを帝国一誉れ高いと称される父だけはライラの才を信じて深い愛情を注いでいた。そんな父とずっと一緒にいられたらと願う毎日だったが、忙しい父は長い遠征から帰って来れなくなってしまう。そして5年の月日を過ごした時に事件が起きる。父から貰ったペンダントを巡って妹と争いになった際、ライラは階段から転がり落ちてしまい気を失う。そして目を覚まし、辺りを見廻すとそこは地獄の様な所だった。ライラがその地獄を見事生還した時、ライラの大逆転劇の帝国救済の物語が始まる。