2874年、星を飲み込んで誕生した巨大な「世界樹」は、すべての生命を呑み込んだと思われた。しかし、その中から新たな生命が次々と誕生し、世界樹を中心に数十の国と数百の種族が共存する世界が広がった。
その中でも特に強大な存在となったのが「オルディス騎士団」。秩序を守るために結成され、各国最強の戦士たちが集まったこの騎士団は、誰もが恐れ、尊敬していた。しかし、ある日、オルディス騎士団は突如として姿を消し、その後、世界樹の民たちはその行方を追い続けるも、何も解明されないまま、次々と国が滅びていく。
オルディス騎士団の失踪から17年後、物語は一人の少年に焦点を当てる。少年が歩む道は、滅びの世界に新たな希望をもたらすのか、それともさらに深い絶望へと導くのか。彼の物語が今、始まろうとしている――。