かつて、女神と堕天の存在は交わることを許されなかった。
その禁忌を破り生まれたのが、ひとりの少女――セレスティア。
神の血と地獄の影を宿す彼女は、孤独と蔑みの中で生きてきた。
人に愛されることも、救われることもないまま。
だが、すべてを諦めようとした夜。
漆黒の闇から現れたのは、地獄を統べる冷酷な公爵・ノクティス。
「この世がそれほど嫌いか。ならば、地獄で生きるか――」
その言葉は、少女の運命に小さな炎を灯した。
これは、世界を終わらせる恋の物語。
禁忌の血に抗いながら、彼女は初めて「生きたい」と願った。
地獄も天界も敵に回しても、たったひとつの想いを守るために。
罪と純白が交わるとき、すべてが変わる――
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
残酷な描写あり
最終更新日:2025年07月05日
集英社小説大賞6 パッシュ大賞 アイデジIR大賞 シリアス ダーク 女主人公 人外 西洋 中世 群像劇 魔法 超能力 禁断の愛 禁忌の子 闇と光
読了時間:約10分(4,789文字)