作品一覧全2件
連載 29エピソード
 「学校なんて無くなれば良いのに…」  過去のトラウマのせいで、学校や友達というものに対し強い嫌悪感を抱いている黒髪の男の子、西村真翔。  中学では1年の後半に起きたとある一件以降、ずっと孤独で過ごし続けていた。  春になり桜散る中行われた、桜川高等学校の入学式。 「また始まる…」  憂鬱な気分で始まる高校という新たな学校生活。  次の日の朝、周りでは早くも友達の輪が出来始めている中 「友達なんていらない」  そう自分に言い聞かせて、高校でも孤独を選んだ真翔。  高校に入学してから1週間程が経過した日、学校では通常の授業が始まっていた。 「あれ、ない。確かに持ってきたのに…」  英語の教科書を家に忘れてきてしまった真翔。 「教科書一緒に見る?」  そう声をかけてきたのは、隣の席の茶髪の女の子、寺沢水里。 「…お願い…します…」  クラスの人と関わりを持ちたくなかった真翔であったが、教科書がなければ授業の内容がわからないため、今回は一緒に見せてもらうことにした。  その日から、水里は真翔に対し、積極的に話しかけるようになった。  水里に話しかけられ始めたことをきっかけに、真翔にとっての孤独の日常が、変わろうとしていた─────。
作品情報
現実世界[恋愛]
最終更新日:2025年05月29日
ESN大賞8 BK小説大賞 ほのぼの 男主人公 女主人公 学園 現代 日常 青春 スクールラブ 読了時間:約80分(39,917文字)
連載 3エピソード
 この世の不条理が嫌いで、信念の強い高校1年生、笹原 颯(ささはら はやて)だが、入学して間もないがよく激突するクラスメイトの女子がいた。  どうしても笹原のスタンスに対して不満を抱く小桜 咲(こざくら さき)。  高校で初めての定期テストの返却、それと共に上位得点者が発表されたが、点数が学年1位で皆から褒められてるクラスメイトを遠目から見て笹原はボソッと一言。 「たかが順位でしょ……。」  そんな言葉を耳にした小桜は納得せず笹原の元へ行き、言い返す。 「アンタはいつも……!」 「友達と話してただけなんだけど……。」 「凄いことはしっかり認めるべきよ!」 「でも俺も点数そこそこ高いし……。」  自分の点数と笹原の点数を見比べる小桜。 「馬鹿にしてるの!?」 「してないけど……。」  素直に他人を認められない笹原を嫌う小桜は入学して早々から言い合いに発展することが多く、よく歪みあっていた。 「またやってるよ…」  クラスメイトからも仲が悪いことで共通認識になる程でだった。  笹原の考えを知らない小桜が勘違いすることから生まれる歪み合い。そんなお互いに好感度の低い2人が、少しずつ双方を知るにつれて……。
作品情報
現実世界[恋愛]
最終更新日:2025年04月22日
BK小説大賞 春チャレンジ2025 ギャグ 男主人公 女主人公 学園 現代 青春 読了時間:約13分(6,177文字)