作品一覧全3件
連載 1エピソード
 俺は高学歴だ。昔から頭が良くて、学校ではいつも上位。高校進学も地元で一番偏差値の高い高校だった。  もちろん大学もそうだ。そうだったら良かった。第一志望に落ちて、第二志望にも落ちた。残されたのは、低学歴Fランの滑り止め。  こんな事実を、俺は、受け止めきれなかった。能力は人並み以上にあると自負していた。だがそんな事は、主観でしかなくて、客観的に、俺は能力の高い人間じゃなかった。  そんな事を考えたくなくて、俺は引きこもった。いつか本気を出すと、自分の心に決めて、何年も引きこもった。  ある日気づいた。自分には何もない事に。  そこからは早かった。手紙を残して、近場の高層ビルを見つけて、そして飛び降りた。震える足は止めれなくて、俺は浮遊感の中で人生を振り返った。  自分より下の人間を見下して、本当に劣っていたのは自分なのに気づかないまま、大人になった自分を。  生まれ変われるのなら、誰かを愛せる人間になりたかった。
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年05月18日
男主人公 人外 西洋 学園 中世 魔法 冒険 青春 超能力 ダンジョン 伝奇 転生 読了時間:約2分(795文字)
連載 11エピソード
とある町に暮らす新卒の記者、海月入鹿(うみつき いるか)。突然目にした奇妙な現象をきっかけに、都市伝説や陰謀論など、オカルト渦巻く奇妙な”裏の世界”へと引き込まれていく。 そして彼は、古くから語り継がれて、世界中で噂される「影の門」の実在を聞き、その向こう側に異界が存在することを知る。 町の裏側に潜む秘密を暴きながら、入鹿は、自らの運命と向き合い現実と幻想に境界を引けないままで業務をこなしていく。 異界の上司と現実界の上司に無茶振りを振られ、あらゆる不思議を調査する記者、海月入鹿は、果たして無事でいられるのか。 都市伝説や陰謀論、オカルティックな冒険が今始まる。
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ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年05月17日
BK小説大賞 HJ大賞6 ネトコン13 集英社小説大賞6 男主人公 現代 職業もの 冒険 日常 超能力 伝奇 異能力バトル 都市伝説 陰謀論 オカルト 読了時間:約27分(13,340文字)
連載 4エピソード
私の名は、ダグラス•フォン•クラスタ(本名 牧太一)である。 勿論、これは、我が真名ではない。 こんなものは所詮、世の中を上手く渡り歩くための仮初の姿に過ぎん。 私は、常に世界から狙われているのだ。 そんな私だが、学舎、(まあ高校の事だ) から帰っている ときに事故に遭ってしまった。我ながら情けない。 おそらくだが、何者かが差し向けた”刺客”による犯行であると私は、推測している。 気がつけば私は、病院の天井をぼんやりと見つめていた。のではなく、素朴な木造の天井を見ていた。 どこか。それは判らないが、何故か違和感のある感じだ。 というか、知らない家の天井だし、周りに見える家具は、全部見た事ないしで、明らかに異常な光景だった。 が、不足の事態に備えて、数多の指南書(ラノベ)を読み漁り知識を蓄えていた私からすれば、簡単なパズルを解く様なものだった。 一つ一つのピースをはめていき、正解が見えて来た。 ここは、異世界だ。 そう、私は、異世界に転生したのだ。 ようやく世界が、私に相応しい居場所へと誘ってくれたらしい。長年の生活が功をそうしたみたいだ。 ……自分の家に帰りたい。
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年04月23日
BK小説大賞 男主人公 西洋 魔法 冒険 読了時間:約10分(4,731文字)