葛城徹。一流企業で営業成績トップを誇り、何事も思い通りに進めてきた彼は、自分の人生を「青信号」と例えるほど成功の道を歩んでいた。しかしある日、忙しさに追われて信号を無視した彼は交通事故に遭い、完璧だった人生が一瞬で崩れ去る。
病院で目を覚ました徹は、同室の青年・佐々木空と出会う。空は幼少期の事故で首から下が動かなくなり、赤信号のように止まった人生を送っていた。しかし、空はその中で唯一できること――小説執筆に情熱を注ぎ、ベストセラー作家として成功していた。「夢に生きる」という彼の作品は、徹にとっても特別な一冊だった。
男主人公 現代 日常 ハッピーエンド
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