南米ギアナ。少女の何気ない質問が全ての始まりだった。その一言は、世界を揺るがし、破局的な災害をもたらしていく。
「先生、いくら丼は至高の食べ物だって本当ですか?(第4話より)」
はらぺこの孤児少女と謎の美人女教師が織りなす、ポップでキュートなカタストロフ幻想譚、ここに開幕!
政府による厳しい食料統制下で暮らす14歳の少女ユーリ。
彼女が食べられるのは「ソイレントグミ(すごいまずい)」だけ。
少女は、甘いも苦いも、しょっぱいも、美味しいも知らない。それでも──美味しいものへの憧れは止められない!
その憧れは、事態をごろんごろんと転がし、世界をとんでもない大混乱と破壊に導いていく。
すべてはたった1日の出来事──恐ろしい秘密警察、暗躍する少年兵と新興宗教、危険な犯罪に手を染める親友──すべては絡み合い、運命がすべてを導く。
ちょっと笑えて、ちょっと切ない、ダークなのにライトな読み心地の不思議世界へようこそ。
※ この作品はカクヨムにも掲載しています