『知りたい』小森が天敵の弱点を知りたいがために七夕の願い事の短冊に書いた願い事から物語がはじまる。
小森の学校には七不思議がある。七夕の前の日の逢う魔が時に短冊を飾ることが出来たら、願い事が叶うというものだ。
半信半疑で七不思議に挑んだ小森は、暴力的な母が投げた百科事典で脳震盪を起こし、気付いたら人の心が文字として見えるようになっていた。
人の心の裏を知り幻滅しつつ、天敵である女の子の心の綺麗さを知り、どんどん惹かれていく。
女の子が物を盗まれ困っている事を知り、助けてあげたくなる。
女の子を執拗に狙うストーカーを能力を使って撃退する。
事件が解決したのも束の間、小森の心を読める理由が七不思議ではなく、吸血鬼として目覚める兆候だった事が分かる。
愛追人(吸血鬼)と言われる存在は、その遺伝子を持った者が誰かを想いすぎてしまった時に覚醒してしまうもの。
女の子に惹かれすぎてしまった小森は覚醒してしまいそうになっていたから心が読めるようになっていたのだ。
覚醒した瞬間小森が生き延びる為には、女の子を永遠の生き餌として人でないものにしなくてはならなくなってしまう。
それを選べなかった小森は、覚醒する前に事情を知っている女の子の母に、女の子を想っている気持ちごと記憶を封じてもらう事を決意した。
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