作品一覧全3件
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隠岐へ流された後鳥羽院の前に、亡き式子内親王の霊が現れる。彼女は後鳥羽院の従姉にして和歌の盟友であり、また霊界の導き手として、後鳥羽院に三途の川の存在を示す。川には、清らかに渡る者、橋を渡る者、舟に乗る者、そして怨念に囚われ溺れる者がいる。 「地上での思いと行いが、渡る道を決めます」 式子はそう告げ、後鳥羽院に和歌を詠むよう促す。彼が魂の清らかさを取り戻せば、道は変わる。月光の下、後鳥羽院は己の宿命と向き合うのだった。
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歴史[文芸]
最終更新日:2025年02月26日
和風 中世 読了時間:約4分(1,675文字)
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隠岐へ流された後鳥羽院のもとに、崇徳院の怨霊が現れ「憎しみこそが力」と告げる。後鳥羽院は崇徳院の過去を幻影として追体験し、都を追われた彼が怨霊となるまでの絶望を知る。 その時、新たな幻影が広がる——鎌倉を巨大地震と津波が襲い、幕府が一夜にして崩壊する光景。もし自らが怨霊となれば、この未来は実現するのか? しかし、すべてが滅びた後に残るのは 空虚な残骸だけ だった。 「これが本当に私の望みなのか?」 後鳥羽院は和歌を詠み、怨念を振り払うのだが・・・
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歴史[文芸]
最終更新日:2025年02月26日
和風 中世 パラレルワールド 時代小説 小倉百人一首 読了時間:約6分(2,636文字)
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鎌倉時代、承久の乱に敗れた後鳥羽院は、隠岐へと流される。かつては帝王として武士の世を覆そうとした彼だが、流刑の地で孤独と無念に苛まれる。しかし、彼の心の中にはまだ炎がくすぶっていた。 夜ごと夢に現れるのは、霊界の歌人たち——藤原定家、西行、式子内親王、そして崇徳院。 後鳥羽院は迷い続ける。復讐の炎に身を焦がすのか、それとも悟りを開くか。 和歌の力が導く先に、彼は何を見るのか?
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歴史[文芸]
最終更新日:2025年02月25日
和風 中世 史実 読了時間:約6分(2,980文字)