中学二年生の甲斐空は、親友を病気で失った過去から人と深く関わるのを怖がり、クラスで孤立していた。それでも、野球部のエースで面倒見のいい「はっぴー」こと杉本暖と、ムードメーカーの扇野大河という二人の友人が支えになっていた。
放課後、空ははっぴーを遊びに誘うが、練習で断られて少しすねてしまう。それでも三人でふざけ合いながら下校しようとしたその時、廊下に突如青白い魔法陣が出現。強烈な光に包まれ、現実が崩れ落ちていく。
空は転移や召喚を夢見てきたオタク心から、一瞬だけ心の底から笑う。そして視界が真っ白に染まり、三人の日常は唐突に終わりを告げた。