在る時、突如として世界に超常が出現した。
超常とは、その名の通り人知を超えた存在や現象のことだ。
超常は、理不尽に世界と人類を侵した。
そして──人類文明は、滅びを迎えた。
人類にとって、突然世界に現れた超常は理解できないものだった。
だから人類は超常を総じて『不解《ふかい》』と呼んだ。
そして生き残るために、必死で『不解』と戦った。
多くの人々が亡くなった。多くの価値あるものが崩れ落ちて、意味を失くした。
それでも人々は『不解』に侵されながらも、かつて日本と呼ばれた場所で生きていた。
※この作品は作者同名義にてカクヨムにも投稿されています