社知久《やしろともひさ》は生粋の社畜である。私生活よりも会社の都合を常に優先する、プロ社畜なのだ。
彼は毎日、朝から深夜まで会社の良い様にこき使われ、休日だってほぼ存在しない。月月火水木金金の精神で働き続けた。
社は会社によって搾取され、限界ギリギリまで疲弊する日々を送っていたのだが……彼はある日。重大な決断をする。
その決断とは、自分の命を絶つこと。自分が置かれている状況から、手っ取り早く解放されることを望んだのだった。
しかし……彼は人生の終わるその直前で、とある出会いを果たす。その相手とは、銀髪のロリ美少女であった。
「ボクの名前はね、エリザって言うんだ」
エリザと名乗るボクっ子属性を備えた銀髪幼女。それは彼の人生を大きく歪める超常の存在であった。
「そんなにいらないなら、お兄さんの人生、ボクが貰ってあげるね」
唐突に現れ、そして彼を救った謎の美少女、エリザは社に向かってそう宣言をする。
人間と吸血鬼、異なる種族で暮らす事になった同棲生活。彼はこの先、どう生きていくのだろうか。
「社の命は死ぬまでずっとボクのものだからね♪ 拒否権は無いから♪」
「嘘だろ……ここでも俺は搾取され続けるのかよ……orz」