【ep.1完結】
空を飛ぶだけファンタジー、開幕!
楠ゆかり は飛行魔法が使えるだけのただの一カフェ店員だ。その力を店の電球を替えるのに使っている。
そんなある日、魔獣に対処する組織「ギルド」のリーダーが現れ、楠を勧誘する。
「どうか我々にお力をお貸ししていただきたい」
「お断りします」
一度は断ったものの、臨時隊員としてギルドに協力することにした楠。
彼女が配属されたのは陽動飛行隊。
そこは、飛行バイクで空を飛びながら最前線に出る、とんでもない部隊だった。
しかも、組むことになったバディはなにやら癖が強い。
「俺はすごく運がいいんだよ。だから中々死なない。例え今きみがナイフを構えて突っ込んできても、俺は急に運よく転んで死なずに済む」
「それ、あなたの後ろに人がいたらどうなるの?」
「さあ」
「最悪だ……」
それでも楠は諦めない。
飛行バイクに乗ったことがなくても。
バディがずっと訳がわからなくても。
負けるな楠。飛べ飛べ楠! 我らにできるのは、空を飛ぶこと、それだけなのだから!
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
残酷な描写あり
最終更新日:2025年04月21日
ネトコン13 集英社小説大賞6 現代 群像劇 魔法 ESN大賞8 バディ
読了時間:約190分(94,618文字)