ファンタジーの世界。それは魔法が当たり前の世界。剣しかり、弓しかり、魔法しかり。の世界なのだ。そして魔法の頂点に立った者が居た。その名は「大魔法師ユリア」であった。彼女には数千と呼ばれる「弟子」達が居た。
その全ての弟子の中には魔法使いだけではなく。沢山の職さえも居た。戦士、アーチャー、メイジ、クレリック。上位職ではナイト、シーフ、ソーサラー、聖職者。その他に沢山の職が彼女の事を「師匠」または「先生」とも呼んでいた。
それは彼女の経歴に関係する事だった。彼女はとある大国の魔法長を務めていた。その大国はどの国とも争う事はない国であった。
全ての国とは「中立国」だからである。その大国が動きだすのが魔族との戦いであった。魔族は世界征服よりも人間達を苦しむ事を生きがいとしていた。しばしば国の冒険ギルドと戦争さえも日常茶飯事であった。
他国はその大国に攻める事などしない。大国を攻めれば自分の国が魔族側に攻められる。「持ちつ持たれつ」の状態なのだ。
だが大国の国王はある決断を下す。それは魔族を率いてる「魔王」の討伐であった。国家議会はもう反発したのである。国家議会。それは他国から集められた外交官であった。
他国には火国、土国、水国、風国の文化がそれぞれ国として成立されていた。
大国と合わせて5大国家が誕生したのである。大国は世界から見て中央に位置する土地でもあった。東西南北に4大国家なのだ。
大魔法師ユリアの本拠地は大国の中央にある。5大国家所属魔法学校の「校長」を務めてる「長」であった。彼女には数千の弟子が居る。なぜなら魔法学校としての校長なのだ。
魔王討伐の為に勇者を召喚。この時、ユリアは25歳。
そして勇者の為にパーティー候補が選ばれる。
数人の少年と少女が候補へ。この時、ユリアは30歳。
そして弟子たちの卒業の為にダンジョンへと出向く。
この時、ユリアは35歳の誕生日を迎える。
こうしてダンジョン攻略へと出向く。そのダンジョンで大魔法師ユリアは異世界転移してしまう。
そこはまるで『勇者』が言ってた『地球』そのものであった。大魔法師ユリア、この物語はそんな彼女の冒険譚である。
※舞台は中世ヨーロッパに似たような似てるような地球を物語にしてます。聖ヨハネ騎士団。テンプル騎士団が登場したりしてますが。知らない読者様でも楽しめるように書いてます。是非!。お楽しみください。