森鴎外の『ヰタ・セクスアリス』が描いたのは、明治の「性」と向き合う葛藤。
――そして令和。
これは、においに反応してしまう少年の“性徴の目覚め”と恋の物語。
滝川凌(たきがわ・りょう)、犬並みの嗅覚を持つ中学生。
気になるあの子の汗のにおい、シューズの残り香、放課後の空気……
鼻がふわりと捉えた「命の匂い」に、心と体がざわついていく。
理性は周回遅れ、鼻はフライングスタート&トップランナー。
でも、彼はただの変態じゃない。
むしろ、誰よりも正直で、不器用で、真剣だ。
これは“におい”から始まる、ムズキュンとちょっとイタい、青春の物語。
読めばきっと、あなたの記憶の奥にも「匂い」がよみがえる。
ー森鴎外もきっと、夜な夜な画面をスクロールして止まらない(かもしれない)。
※変態成分とムズキュン要素が混ざった青春フレグランス、
どうぞ深呼吸して、お楽しみください。
感想を一言でももらえたら、作者は尻尾振って全力で喜びます。
あなたの中に残った“匂い”や感情、そっと教えてください。