何としても生き延びなければ――
剣と魔法が飛び交う、魔王と勇者の最終決戦。その渦中に、突然、会社員・篠田嗣春は召喚された。
何の力も説明もなく、彼が与えられた役割は――「スケルトンウォール」。
魔王を守るため、骸骨達で築かれた“使い捨ての壁”。ただ壊されるために呼ばれた、名もなき骨の雑兵のうちの一体。
崩壊する魔王城、ぶつかり合う終末の魔法。
迫りくるのは、熾烈を極める戦火と、いつ終わるとも知れない過酷な運命。
「なぜ俺が?」「どうしてこの世界に?」――答えなきまま始まった、生存を賭けたサバイバル。
この世界の異物でしかない雑兵は、破滅の淵で何を掴むのか――
※カクヨムでも掲載しています