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代表作 連載 1エピソード
少年・倉多はじめは、祖父母とともに群馬の実家で穏やかな日々を過ごしていた。だが、突如として火災が実家を襲い、祖父母は帰らぬ人となる。 病院で祖父母の死を知らされたはじめは、悲しみに打ちひしがれながらも、かつて祖父に言われた言葉を思い出す。 「この家にはもう一つの空間がある。困ったときはその空間に入れば…」 衝動的に実家へ向かうはじめ。しかし、そこは“立ち入り禁止”となっており、強引に侵入しようとして警備ロボットに拘束され、刑務所へと送られてしまう。 はじめを迎えに来たのは、おじ。 「おじさんの家から、“もう一つの空間”にアクセスできる」と告げられ、連れてこられた家でVRゴーグルを手渡される。 ゴーグルをかけたはじめの目の前に現れたのは、火事の前の懐かしい実家の姿と、不思議にしゃべる水色の鳥“ガレア鳥”。 ガレア鳥は、祖父から託されたメッセージをはじめに伝える。 それは、深い愛情と同時に、“真実を知るかどうか”という大きな選択だった。 ——なぜ実家は火事に遭い、なぜ自分は一人になってしまったのか。 その答えを知る道は、同時に、恨みと怒りに繋がるかもしれない。 「知る」か、「知らない」か。 はじめの選択は——。
作品情報
空想科学[SF]
最終更新日:2025年04月12日
春チャレンジ2025 シリアス 和風 未来 群像劇 日常 読了時間:約2分(900文字)