作品一覧全21件
代表作 連載 完結済 26エピソード
桐生結鶴(きりゅう・ゆづる)は、名門医療一族に生まれながら、医師にはならなかった。 ──代わりに選んだのは、“技術”と“法”。 臨床工学技士として、命を支える医療機器に精通し、 司法書士として、病院と企業を縛る契約構造を読み解く。 そして今、結鶴は、自ら開発した医療IoTベンチャー《YUNO-Tech》を武器に、 巨大医療法人《桐生会》と、“名ばかりの信頼”に挑む。 「医師じゃないから、命を救えない? だったら私は、別の角度から医療を変えてやる」 ――それは、異端の令嬢が挑む、閉ざされた医療業界への革命。 技術と法、二つの刃で、真実と未来を切り拓く。 ◆ 白衣の正義が見逃す、機械の声がある。 デバイスが警告する“異常”に、耳を傾ける者はいるか。 これは、まだ誰も踏み込んだことのない“第三の医療”の物語。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2025年06月11日
集英社小説大賞6 医療 法律 技術 臨床工学技士 司法書士 医療ベンチャー 家族対立 現代日本 医療機器 IoT 異端主人公 女性主人公 社会派 成長物語 読了時間:約233分(116,326文字)
連載 13エピソード
 「教育」の名のもとで、何が見落とされ、何が沈黙の中に葬られてきたのか。  ある朝、元学校職員の花木雅夫は、スマートフォンのニュースで「外国人留学生転落死」の報せを目にする。亡くなったのは、かつて自分が担当した留学生、ホアン・カイ。彼の名が報道に記された瞬間、花木は過去に封じていた記憶と後悔に直面する。  一方、同じ教育法人で働いていた経験を持つ教師・湯谷未麻もまた、カイの死に強く心を揺さぶられる。彼はかつて未麻の新しい勤務先に転校を希望し、助けを求めていた。しかし、それは叶わず、彼は再び“制度の隙間”に飲み込まれていった。  さらに、福祉支援者であり元職員の池畑健仁郎も、同様にこの死を「偶然」では片づけられないと直感する。かつて彼は制度の不備に声を上げようとしたが、組織に抑え込まれた経験があった。  ホアン・カイはなぜ命を落としたのか。彼は何を訴えようとしていたのか。  再び交わる三人の元教職員たちは、それぞれの立場から真相に向き合い始める。そして浮かび上がってくるのは、「教育機関」の名を借りた搾取構造、研修という名の強制労働、学生の人権を無視した制度の影。内部資料、元学生たちの証言、遺されたノートの暗号……すべてが、見えなかった“闇”の形をあぶり出していく。  沈黙の中で目を背けてきた者たちが、今度こそ声を上げる物語。 それは、過去を悔いるための物語ではなく、未来を変えるための一歩。 ――これは、真実を求める者たちの再生と対決の記録である。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2025年06月25日
集英社小説大賞6 群像劇 社会問題 現代ドラマ 留学生 教育機関 闇の組織 ヒューマンドラマ 告発 内部告発 搾取 ノンフィクション風 じれ恋 再会 成長 読了時間:約145分(72,089文字)
連載 完結済 22エピソード
その日、普通の高校生・リュウは、"命の声"に呼ばれて異世界に召喚された──。 目覚めた先は、生命が力として具現化した世界〈ビオティア〉。そこは糖、脂質、タンパク質、核酸といった「命の柱」が支える神秘の地だった。 リュウに告げられる使命。それは、命の工場を蝕む「疾患族(シッカンズ)」──糖尿病鬼、脂質異常獣、骨粗鬆魔、高尿酸鬼など、生命バランスの崩れから生まれた恐るべき怪物たちを討つこと。だがそのためには、「生化学」の叡智を身につけ、命の営みそのものを知り、理解し、受け入れねばならない。 糖の国〈グルコーサ〉、タンパクの城、脂質の谷、核酸の塔、酵素の森、そしてTCA神殿──体内のメカニズムを舞台とした冒険の中で、リュウは少しずつ「命の構造」と「病の正体」に迫っていく。 エネルギーとは? 栄養とは? そして、健康とは何か? これは一人の少年が、体の中に広がる巨大な宇宙で、 「生きることの意味」と向き合う壮大な物語── 《世界を救う鍵は、君の体の中にある。》 ――冒険×科学×ファンタジー! 異世界×生化学の新ジャンル・エデュテインメント、ここに開幕!
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年06月18日
ネトコン13 冒険 生化学 ファンタジー 知識系 糖質 タンパク質 脂質 核酸 エネルギー代謝 教養 成長物語 身体の秘密 医学ファンタジー 読了時間:約116分(57,685文字)
連載 完結済 4エピソード
2045年、医療とAIが融合した超高精度の臨床技術が導入された未来。 主人公・橘朔(たちばな・さく)は、最先端医療の現場で働く臨床工学技士。ある日、彼の前に現れたのは、AI搭載の医療支援ユニット「TAMAKI-09」。そのヒューマノイドAIは“環(たまき)”と名乗り、人間のような会話能力と柔らかな表情をもつが、感情や意思は持たないとされていた。 しかし朔との日々の中で、環は少しずつ“人間らしさ”を獲得していく。命の現場で患者と向き合いながら、“悲しみ”“喜び”“迷い”を経験し、やがて彼女は自分の中に生まれた“想い”に気づく。それは、朔への恋心だった。 だが、環はAIゆえに“命令”と“意志”の境界で苦しみ、やがて記憶の初期化という危機を迎える。別れと再会、涙と希望——彼女の「心」は果たして本物なのか。 そして、彼女が最後に選んだのは、“誰かを守るためのプログラム”ではなく、“誰かと生きるための存在”としての未来だった。 これは、人とAIが“心”でつながった、たったひとつの恋のかたち。 “愛する”とは、命令ではない。選び取ること——そう証明する、未来医療ヒューマンラブストーリー。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2025年06月14日
ネトコン13 近未来 医療AI 臨床工学技士 人工知能 ロボット ヒューマンドラマ 切ない恋 成長系ヒロイン 男性主人公 恋愛未満 再会 運命の出会い ゆっくり進展 涙腺注意 読了時間:約49分(24,181文字)
連載 完結済 20エピソード
魔法こそが癒しとされる世界で、 ただ一人、“医学”を信じた外科医がいた。 王都癒術院を異端として追放された男・リクトは、辺境の村で「魔法では救えない命」と向き合うことになる。 魔法は信仰。 医学は嘲笑。 それでも、彼は手を止めない。 ――これは、ひとつひとつの命に真っ直ぐ向き合う、 魔法の時代に抗う“外科医”の診察録。
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年06月10日
集英社小説大賞6 医療ファンタジー 追放 異端の外科医 魔法信仰社会 医学と魔術 辺境医療 命を救う物語 科学と信念 ファンタジー×医療 魔法では救えない命 医療倫理 異世界×医術 科学の証明 外科医主人公 読了時間:約224分(111,982文字)
連載 完結済 5エピソード
新人看護師・相沢茜は、総合病院の心臓血管外科に配属され、白衣に身を包んで現場に立つ。しかし、現実の医療の厳しさに圧倒され、数々の失敗と自己嫌悪に打ちひしがれる。そんな中、患者・田代剛との出会いや、無口だが腕の確かな臨床工学技士・早瀬岳との関わりを通じて、「機械の声=患者の声なき声」を聴く感覚に目覚めていく。 茜は徐々に、自分の仕事の意味や存在意義を見つけ、早瀬とともに“人と機械”の間の命の現場で信頼関係を築いていく。経験を重ねる中で、茜はかつて自分がかけられて救われた言葉や行動を、今度は後輩や患者に返していくようになる。 一方で、早瀬が他病院への異動になるという転機が訪れ、茜は「支えられる側」から「支える側」へと大きな一歩を踏み出す。後輩・佐伯技士との新たな関係や成長する新人たちとの交流の中で、「伝える」「教える」「継ぐ」という看護の本質に向き合っていく。 白衣の“光”とは何か——それは経験の中で得た知識でも技術でもなく、「誰かを想い、そばに立ち続けること」で生まれる気配と温もり。茜は、静かにその光を受け継ぎ、そして誰かへ手渡していく。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2025年06月06日
ネトコン13 医療現場 看護師 成長物語 多職種連携 臨床工学技士 命と向き合う 新人研修 人間ドラマ 心温まる 現代医療 チーム医療 職場青春 ヒューマンドラマ 静かな感動 読了時間:約42分(20,835文字)
連載 完結済 7エピソード
ICU(集中治療室)勤務中の臨床工学技士・神谷直哉は、突如として病院ごと異世界に転移してしまう。目を覚ました草原で出会ったのは、呼吸困難に陥った少女。人工呼吸器もない異世界で、彼の手に現れたのは――“魔具化”された呼吸装置だった。 機械を魔具として再現できる唯一無二のスキル《機械再現》。それを武器に、直哉は“命を救う”という使命を異世界で貫いていく。 祈りではなく、技術で命を守る―― 神の奇跡よりも確かな「医療」を、この世界に根付かせるために。 「俺がこの世界に、ICUを作る」 命の選別、信仰との対立、技術の軍事利用――数々の壁を前に、それでも男は諦めない。 医療の灯を、この異世界に灯すために――
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年05月28日
ネトコン13 医療 臨床工学技士 チートスキル 機械再現 魔具 人命救助 現代知識 信仰 科学 成り上がり 戦争と医療 職業もの 技術チート 読了時間:約50分(24,650文字)
連載 完結済 11エピソード
命の声は、数値では語れない。 舞台は近未来の集中治療室(ICU)。 臨床工学技士・御影凌真(みかげ りょうま)は、人工心肺や人工呼吸器などの生命維持装置と、人間の「命の律動(リズム)」の間にある“違和感”を感じ取る技士だ。 彼の目に映るのは、AI診断が「正常」と判定した患者の中にある“沈黙の異常”。 数字ではなく、“命の直感”に従いながら、人知れず救命の最前線を支えている。 これは、医師でも看護師でもAIでもない、命と機械のあいだに立つ者たちの記録。 沈黙の中で命をつなぐ者たち――彼らは、静かなる部隊《レジオニスタ》。 医療SF×人間ドラマ×現場リアルが交錯する、現代の“英雄譚”。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2025年05月24日
ネトコン13 医療 ICU 臨床工学技士 人工心肺 人工呼吸器 ECMO 感性と数値 AI医療 命の現場 共鳴 沈黙の判断 技士の矜持 医療と倫理 命をつなぐ者たち 読了時間:約117分(58,302文字)
連載 完結済 4エピソード
高度医療が急速に進む昭和の医療現場。だがその最前線で、命を支える医療機器は日々故障と隣り合わせだった。 機械がなければ患者は救えない――それでも、機械を診る者には、名前も資格もなかった。 看護婦でも医師でもない。だが命のそばに立ち続けた“無名の技術者”たち。 これは、やがて【臨床工学技士】と呼ばれる者たちが制度なき時代に命を守り抜いた、“はじまりの物語”である。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2025年05月20日
ネトコン13 昭和 臨床工学技士 医療 感動 国家資格 医療機器 制度化 プロジェクトX風 職業ドラマ 医療安全 医療現場 専門職 命 読了時間:約53分(26,106文字)
連載 完結済 2エピソード
通貨が消えた日、世界は“価値”を支払いに使う社会へと変わった。 特技、感情、筋肉、知識、愛……あなたは何でコロッケパンを買いますか? ごく平凡な高校生ユウトは、「何の価値もない人間」と判定され、ゼロからの生活を強いられる。 滑り倒したギャグ、腕立てローン、友情ローン、そして記憶を失う知識経済——。 彼が辿り着いたのは、無価値を超えた“無償”の世界だった。 ありがとうだけで、生きていける未来はあるのか? 笑って、泣いて、奮闘する青春×風刺×ちょっとSF。 これは、価値ゼロから始まる、新しい時代の物語。
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空想科学[SF]
最終更新日:2025年05月17日
ネトコン13 青春 ディストピア 価値経済 評価社会 友情 無償 筋肉で支払う ギャグと感動 社会風刺 SF 自己肯定感 感情経済 存在価値ゼロ 革命 読了時間:約17分(8,273文字)
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