作品一覧全13件
連載 54エピソード
夢写師シリーズ完結編!魂が導く“写し世”の結末 霧梁県・久遠木町。霧に包まれたその町で、ある日突然、人々の記憶が次々と失われていく異常事態が起こる。家族の名前が思い出せない、日常が崩れていく——その異変の始まりとともに、止まっていたはずの時計塔が不気味に動き出した。 夢写師の家系に生まれ、科学を信じる工学部生・橋爪カレンは、魂を可視化するデバイス「SID」を用い、現象の解明に挑む。しかし、量子データでも解析不能な“魂の叫び”に直面したとき、カレンは母・ルカが扱うアナログな魂写機の力を知る。過去に失踪した大叔母チヨの記憶、霧に隠された町の真実、そして未来を写し出す写祓の技術。 デジタルとアナログ、科学と祈りのはざまで揺れるカレンの心に、大学の仲間であるユウキとの絆が深まり、彼女の中で新たな夢写師としての「覚悟」が芽生えていく。 霧見駅跡で目撃したのは、1945年に消えた列車の記憶。そして、町を覆う霧の中心には、記憶を喰らう“何か”が眠っていた。 残された時間はあとわずか。失われる記憶を取り戻し、止まった時計を再び動かすために、カレンはすべてを懸けて「写す」ことを選ぶ。 これは、“写し損ねた想い”に光を当てる、夢写師最後の物語。 夢写師シリーズ一作目 「夢写師チヨと白い狐 ―記憶を紡ぐ、写し世の欠片―」 https://ncode.syosetu.com/n0724ko/ 夢写師シリーズ二作目 「夢写師ルカと黒い狐の廃墟録 ―光と影の記憶譚―」 https://ncode.syosetu.com/n2282ko/
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年07月29日
ネトコン13 集英社小説大賞6 シリアス 女主人公 夢写師 現代ファンタジー 和風幻想 因習村 民俗ホラー 読了時間:約144分(71,772文字)
連載 43エピソード
愛と憎しみ、希望と絶望。時空を超えた戦いが今、始まる。 2025年、ロンドンに住む平凡な一家、マクレーン家。父ティム、母メアリー、そして3人の子供たち、アール、ヴァージニア、ジュディ。 週末の家族旅行へ出発した彼らを、突如異変が襲う。 不気味な霧、異形の赤い粒、そして異常な音。 平穏な日常は、一瞬にして悪夢へと変わる。 混乱の中、一家は2037年の荒廃した未来へとタイムリープしてしまう。 そこは、ナノマシンと呼ばれる技術の暴走により、世界が崩壊した後の世界。 人類はわずかに生き残るのみで、怪物化した生物が跋扈する絶望的な光景が広がっていた。 謎の女性レイナの導きで、人類最後の砦「セクター7」へと辿り着くティム一家。 しかし、そこもまた安全な場所ではなかった。 少ない食料、過酷な労働、そしてナノマシンに侵された人々。 セクター7での生活は、想像を絶する厳しさだった。 しかし、そんな彼らの前に、記録保管者ハーヴェイが現れ、衝撃的な真実を告げる。 ナノマシンの起源、大崩壊の真相、そしてティム一家がタイムリープしてきた理由。 彼らは絶望的な未来で、希望を掴み取ることができるのか? これは、タイムリープ、ナノマシン、ディストピアというSF要素を巧みに組み合わせ、人間の業、愛、そして希望を描いた物語である。 2025年3月から6月まで掲載した「灰の彼方へ(旧版)」の改訂版です。 冗長な部分をカットして、文字数を16万字から約11万字に減らし全面的にリライトしました。
作品情報
ホラー[文芸]
最終更新日:2025年07月29日
ネトコン13 集英社小説大賞6 シリアス タイムリープ 人工知能 ディストピア 怪獣 SF ホラー 世界崩壊 ナノマシン 読了時間:約168分(83,853文字)
連載 19エピソード
この島では、人は水に還る。その記憶と、苦痛と共に。 「水」を恐れ、故郷の島へ姿を消した友人あかね。 民俗学を学ぶ大学生・羽生慎一は、彼女を追って地図にない「八雲島」へと渡る。 そこは美しい楽園かと思われたが、島には毎年一人が水に還るという《水籠》の因習が隠されていた。 島の優しさに秘められた千年の呪いと対峙した時、慎一の身体もまた「水」に侵食され始める。 これは、記録と記憶を巡る、逃れられない恐怖の物語。 『水に取られた ―六月の贄(にえ)―』の姉妹作になります。 https://ncode.syosetu.com/n1197ks/
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ホラー[文芸]
最終更新日:2025年07月29日
集英社小説大賞6 夏のホラー2025 シリアス ダーク 怪談 因習村 ホラー あやかし 読了時間:約59分(29,174文字)
連載 31エピソード
この町のネコに関する情報をお持ちの方はご連絡ください。 これは、わたしが集めた——いえ、集まってきた記録です。 廃墟写真家の失踪から始まりました。最後の投稿には、こう書かれていたんです。 「この町のネコがおかしい」 それだけで、写真も位置情報も、添付もありませんでした。 最初は、ただの興味本位でした。でも今思えば、呼ばれていたのかもしれません。 似たような話を拾い集めてみたんです。SNS、ブログ、動画のコメント欄、図書館の片隅にあった記録。すると奇妙なことに気づきました。 どの話にも、決まって"ネコ"が登場していたんです。それも、普通じゃない。写っていないはずの写真。記録されていない鳴き声。見ていたはずなのに、見られていたような感覚。 そして、わたしも、その町に足を踏み入れてしまった。 これは観察の記録です。わたしが観察した町の、……いえ、正しくは、"観察された"記録です。 あなたがこれを手に取ったのも、きっと偶然ではないのでしょう。 【追伸】祢古小学校に関する記録が見つかりました。 この町のネコ、やっぱりおかしい ー市立祢古小学校記録集ー https://ncode.syosetu.com/n0602kr/
作品情報
ホラー[文芸]
最終更新日:2025年07月28日
集英社小説大賞6 シリアス 現代 群像劇 ミステリー 怪談 ネトコン13 ホラー 恐怖 怪異 あやかし ネトコン13感想 読了時間:約137分(68,062文字)
連載 166エピソード
誰が最初だったのか。 何が終わったのか。 この学校で始まったその「異変」は、きっと幸福の始まり。 「この町のネコ、やっぱりおかしい」の前日譚になります。 https://ncode.syosetu.com/n1753kp/
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ホラー[文芸]
最終更新日:2025年07月28日
ネトコン13 集英社小説大賞6 ミステリー 怪談 HJ大賞6 ホラー 恐怖 あやかし ネトコン13感想 モキュメンタリー 都市伝説 オカルト 読了時間:約205分(102,232文字)
連載 完結済 66エピソード
最後に聞こえるのは、雨の音か、水に捕り籠められる自分の音か。 その山には、古くからの噂がある。 “水に取られた”者は、二度と還らない、と——。 編集者の相沢美咲は、日常の中で「水」にまつわる奇妙な現象に悩まされていた。 原稿の文字が滲み、水音の幻聴が聞こえる。 気晴らしに参加した友人たちとの登山。 しかし、その目的地こそが、全ての源である御霊山(みたまやま)だった。 山麓の“水守村”で触れた、異様な風習と住人たち。 そして、登山を開始した途端、仲間の一人・結衣が、まるで水に呼ばれるかのように変容していく。 「気持ちいいの…」——それは、人ならざるものへの歓喜の声。 逃げ場のない霧の森で、仲間たちが次々と“水”に還っていく。 最後に残された美咲が知る真実とは。 これは消滅なのか、それとも救済なのか。 これは呪いか、祝福か。
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ホラー[文芸]
最終更新日:2025年07月21日
ネトコン13 集英社小説大賞6 シリアス 女主人公 夏のホラー2025 ホラー 怪談 あやかし オカルト 都市伝説 人外 ネトコン13感想 読了時間:約191分(95,482文字)
連載 完結済 119エピソード
過去を写す力を持つ「夢写師」のルカは、霧梁県の山間の町・久遠木村にある写真館を営んでいる。ある日、黒い狐の面を被った青年・クロが現れ、「お前の写真の中に神の欠片がある」と告げる。実は7年前、ルカの姉・チヨは暴走した狐神を封じるため自らの体を器とし、神の力は9つの欠片となって散った。封印の代償として姉の存在は人々の記憶から消えつつあった。クロと共に神の欠片を求めて朽ちた温泉宿、沈んだ遊園地などの廃墟を巡るルカ。しかし欠片を使うたび大切な記憶が失われ、写真館の地下にある「現像室」で待ち受ける最終選択——姉の命か、姉の記憶か。忘却と記憶の狭間で、ルカは何を写し取るのか。 前日譚「夢写師チヨと白い狐 ―記憶を紡ぐ、写し世の欠片―」との整合性を合わせた加筆修正版になります。 https://ncode.syosetu.com/n0724ko/
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ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年07月16日
集英社小説大賞6 シリアス 女主人公 冒険 青春 ネトコン13 現代ファンタジー 因習村 民俗ホラー 夢写師 巫女 読了時間:約419分(209,419文字)
連載 完結済 24エピソード
20の部屋。1247回目の絶望。記憶が腐る音がする。 目が覚めたら、知らない部屋にいた。 「記録者ナンバー1247」——壁に刻まれた文字。 そこは“記憶の残滓”が蠢く、異形の空間だった。 出口は見えるのに、たどり着けない。 かつての“僕たち”の影が声を発し、鍵が足りず、言葉が崩れる。 20の部屋を抜ければ帰れるというが、 手にしていたはずの「マスターキー」は、第1の空間で落としていた。 これは、記憶と空間に喰われる青年・悠の物語。 そして、読者である“あなた”に遺された、1247通目の手記。 ――忘れていたのは、本当に記憶か。それとも、自分自身か。
作品情報
ホラー[文芸]
最終更新日:2025年07月07日
ネトコン13 集英社小説大賞6 シリアス ダーク 男主人公 和風 現代 ホラー ループ 異空間 サイコサスペンス メタフィクション 一人称 デスゲーム 読了時間:約164分(81,564文字)
連載 完結済 100エピソード
▶「夢写師ルカと黒い狐の廃墟録 ―光と影の記憶譚―」の前日譚 https://ncode.syosetu.com/n2282ko/ 1994年、霧梁県・久遠木村。 霧深い山村に暮らす橋爪チヨは、“魂写機”という特別なカメラで人々の記憶と想いを写し取る「夢写師」だった。彼女は幼い頃に両親を亡くし、妹ルカとふたりで写真館を営みながら静かに生きていた。 だが、村を覆う霧に異変が生じ、失われた記憶、薄れる写真、人々の心の影が村全体に忍び寄っていく。やがてチヨの前に九つの尾を持つ白狐――“シロミカゲ”が現れ、伝説の封印が綻びつつあることを告げる。 村を守るためには「九つの欠片」を集め、霧姫の封印を再び完成させなければならない。そしてその旅は、夢写師自身が自らの“感覚”を一つずつ差し出していく代償の旅でもあった。 光、色、味、音、手触り、声――そして、存在そのもの。 欠片を手にするたびに何かを失っていくチヨ。それでも彼女は妹ルカを、幼馴染の健司を、そして村の人々を守るために祈り続ける。 「わたしが消えても、写し世に想いが残るなら、それでいい」 祈りと記憶が交錯する写し世と現世。 やがて明かされる“影写りの巫女”の真実と、“七時四十二分”に込められた哀しき約束。 写真の中に封じられた想いは、時を超えて誰かの心に届くのだろうか―― これは、記憶と光を写す巫女が、愛する者たちにすべてを託して消えていく、静かで美しい喪失と再生の物語。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年06月30日
集英社小説大賞6 シリアス 女主人公 冒険 ネトコン13 現代ファンタジー 和風幻想 因習村 ネトコン13感想 巫女 夢写師 読了時間:約259分(129,494文字)
連載 完結済 31エピソード
2025年、ロンドンに住む平凡な一家、マクレーン家。父ティム、母メアリー、そして3人の子供たち、アール、ヴァージニア、ジュディ。週末の家族旅行へ出発した彼らを、突如異変が襲う。不気味な霧、異形の赤い粒、そして異常な音。平穏な日常は、一瞬にして悪夢へと変わる。混乱の中、一家は2037年の荒廃した未来へとタイムリープしてしまう。そこは、ナノマシンと呼ばれる技術の暴走により、世界が崩壊した後の世界。人類はわずかに生き残るのみで、怪物化した生物が跋扈する絶望的な光景が広がっていた。謎の女性レイナの導きで、人類最後の砦「セクター7」へと辿り着くティム一家。しかし、そこもまた安全な場所ではなかった。少ない食料、過酷な労働、そしてナノマシンに侵された人々。セクター7での生活は、想像を絶する厳しさだった。それでも、住民たちの間には絆が生まれ、互いに支え合いながら生きていた。ティム一家も、新たな隣人たちとの交流を通して、セクター7での役割を見つけ始める。しかし、そんな彼らの前に、記録保管者ハーヴェイが現れ、衝撃的な真実を告げる。ナノマシンの起源、大崩壊の真相、そしてティム一家がタイムリープしてきた理由。それは、過去を変え、未来を救うための希望だった。レイナの死、そして彼女が残した言葉を胸に、ティム一家はエリザとの戦いに挑む。過去を変え、未来を救うために。彼らは絶望的な未来で、希望を掴み取ることができるのか?これは、タイムリープ、ナノマシン、ディストピアというSF要素を巧みに組み合わせ、人間の業、愛、そして希望を描いた壮大な物語である。
作品情報
パニック[SF] 残酷な描写あり
最終更新日:2025年06月29日
シリアス 現代 未来 タイムリープ 近未来 ディストピア ナノマシン 世界崩壊 ホラー 怪物 読了時間:約326分(162,974文字)
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