ふくろうの鳴く森に住む染め物屋のビテ=ニケは、今日も誠実に依頼をこなしているつもりだった。
「誰もが目を見張る染め物を」と頼まれたから、たくさんの色をふんだんに、めいっぱい、この上なくぜいた〜〜くに使って髪を染めてみせたのに
「わたくしの純白の髪が真っ黒になったのですが?????」
……依頼主は唾を撒き散らして激怒した。
鷲鼻で黒目の鋭い依頼主はやかましく騒ぎ立て、ニケの言葉には耳を貸さぬようである。どうしたものか、と染め物屋は胃を痛めながら絶望するのであった。
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この物語を親愛なる友人に捧ぐ
また我が愛する小説たちとその作者に敬意を表して…
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全九話です。別名義でpixivにも同様のものを投稿中!
気が向いたらもしかしたら長期シリーズ化します〜
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15
最終更新日:2025年05月04日
ファンタジー 染め物屋 魔法 赭土の大国 神 三人組 闘技場 洞窟探検 官僚 鷲鼻 一人称僕性別不詳
読了時間:約60分(29,681文字)