作品一覧全7件
代表作 短編
ある日、朝が来なくなった。 「おはよう」と言えなくなった相手を前に、青年は歌い続ける。 壊れているのは世界か、それとも自分なのか。 消せない記憶と止まった時間の中で、彼は願う—— いつかまた、光の降る町で、手をつないで歩ける日が来るように。 心に染み入る言葉と幻想的な世界観で紡がれる、 一つの「愛」と「別れ」の物語。 この物語の最後に、あなたはきっと空を見上げたくなる。 メイン登場人物:佐倉 澪(みお)『私』         三上 悠真(ゆうま)『彼』
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年05月10日
BK小説大賞 HJ大賞6 ネトコン13 集英社小説大賞6 春チャレンジ2025 シリアス 青春 恋愛 読了時間:約22分(10,882文字)
短編
仮いいいいいいいいい
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2025年05月21日
読了時間:約35分(17,320文字)
連載 1エピソード
君の隣にいるのに、君に「好き」と言えない。 幼いころから、当たり前のように隣にいたふたり。 名前を呼べば、返事が返ってくる。 ふとした瞬間、目が合えばそれだけでうれしくなる。 だけどその気持ちは、ずっと言葉にならなかった。 高校卒業を目前に、ようやく始まった恋。 でも現実は、夢のようにはいかなくて── ふたりの距離は近づいたはずなのに、なぜか少しずつすれ違っていく。 そんなある日、突然訪れた“運命のいたずら”。 過去をなくした彼と、過去を知る彼女。 それでも、ふたりの想いは終わらない。 もし、大切な人がすべてを忘れてしまったとしたら── あなたはもう一度、恋をやり直す勇気がありますか? たとえ名前も、思い出も失っても、 心だけは、君を忘れたりしないから。
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2025年05月13日
春チャレンジ2025 ほのぼの 女主人公 日常 恋愛 読了時間:約19分(9,372文字)
短編
大学三年生の夏、美咲は静かなカフェでアルバイトを始める。そこで出会ったのは、同じ大学に通う先輩・悠人だった。彼の優しい笑顔と穏やかな性格に惹かれ、次第に二人は親しくなる。 秋の卒業式の日、美咲は勇気を出して悠人に告白し、二人は恋人同士となる。しかし、美咲には心臓に持病があり、それを告白することに躊躇していた。ある日、公園でそのことを打ち明けると、悠人は驚きつつも「僕がいるから大丈夫」と優しく受け入れてくれる。 二人は水族館や遊園地、温泉旅行など、共に幸せな時間を過ごす。しかし、美咲の体調は次第に悪化し、大学に行けない日やデートに行けない日が続く。それでも悠人は変わらず支えてくれた。 そして、6月の終わり、花火大会の夜、悠人は突然の告白をする。「実は、僕はガンなんだ。余命はあと5年と宣告されている」と。美咲は言葉を失い、涙が頬を伝った。悠人は「だから、君には幸せになってほしい」と別れを告げる。 数ヶ月後、大学生活に戻った美咲は、キャンパスで偶然悠人と再会する。二人は再び連絡を取り合い、支え合う関係を続ける。しかし、美咲の病状は進行し、入院生活が始まる。悠人は頻繁にお見舞いに来てくれ、彼女の心を癒す。 ある日、美咲は悠人に手紙を書いた。その手紙には、彼への深い愛と感謝の気持ちが綴られていた。手紙を読んだ悠人は涙を流しながら、彼女の想いを胸に抱きしめる。 その後、悠人は病状が改善し、回復の兆しを見せ始める。ある日、彼は部屋を片付けていると、イルカのキーホルダーを見つける。それは、美咲と初めて出会ったカフェで買ったペアのキーホルダーだった。悠人は微笑みながら、「美咲、ありがとう」と心の中で呟く。 この物語は、愛と絆、そして命の尊さを深く考えさせられる感動的なストーリーです。
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2025年05月09日
ほのぼの 女主人公 学園 日常 青春 悲恋 読了時間:約10分(4,565文字)
短編
雲雀公園――それは、隼と葵がまだ名前で呼び合うことさえ照れくさかった頃から通い続けた、小さな場所。 木漏れ日と夕焼けが交差するあのベンチは、二人だけの静かな世界だった。 高校生になり、クラスが離れ、時が過ぎるたびに、隼は少しずつ「となりにいた彼女」との距離を感じるようになる。 それでも、何気ない一言、ちょっとした目線の交差に、言葉にできない想いを託し続けていた。 だけど、変わらない風景の中で、変わっていくのはいつも自分たちだった。 新しい人間関係、遠ざかる沈黙、言いそびれた「好き」という言葉。 隼はそれでも“となり”を守ろうとしたが、葵は静かに離れていった。 やがて彼女は、言葉の届かないところへ行ってしまう。 最後に残されたのは、ひとりきりになった雲雀公園と、彫られた名前の跡だけ。 葵がいなくなったあのベンチに、隼は何度も通った。 過去に触れるたび、触れられなかった温もりの記憶が、胸に刺さる。 そしてある春の日、名前の彫られたベンチを前に、隼はようやく気づく。 本当に欲しかったのは、「ずっと隣にいること」ではなく、 「隣にいるときに伝えること」だったのだと。 彼はただ、もう一度だけ言いたかった。 「となりにいてくれて、ありがとう」と――。
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2025年05月01日
春チャレンジ2025 日常 青春 悲恋 スクールラブ 読了時間:約9分(4,028文字)
短編
春の教室、となりの席に座った蒼真(そうま)に、気づけば恋をしていた――。 けれど彼の視線は、いつだって明るく輝く結月(ゆづき)に向いていて、私の存在はすり抜けていく。 「何かの手違いで、私のこと好きになってくれたりしないかな」 そんな淡い願いさえ、彼に届くことはなかった。 今日のために髪を切った。 気づいてほしかった。ただ、「似合ってる」って、ひとことが欲しかった。 でも彼は、私を見なかった。結月の隣で、笑っていた。 報われない想いを胸に、ひとり、静かに春を終える少女の物語。 ――これは、誰にも気づかれなかった片想いの、確かにそこにあった青春の痛み。
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2025年05月01日
春チャレンジ2025 青春 悲恋 失恋 読了時間:約5分(2,044文字)
短編
午後6時すぎ。仕事帰りの駅のホームに、僕はひとり立っていた。コートのポケットの中には、小さなキーホルダー――青い琥珀。透明なその石は、夕暮れの光を透かしながら、わずかに揺れていた。 風が吹き抜けるたびに、誰かの気配を探してしまう。もういないはずの、君の姿を
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2025年04月30日
シリアス 読了時間:約10分(4,725文字)