作品一覧全3件
代表作 短編
【あらすじ】夏のホラー2025 人魚 本編に名前は出てこない 登場人物紹介 夜野真也《やのしんや》 今回の主人公で語り手。 承認欲求の化け物で狂人。 夜野夜空《やのよぞら》 主人公の妹。 兄をからかうのが楽しいお年頃。 とあるお屋敷、その庭の池にて。 昼の湿っぽい暑さが残る夜。 主人公が酔い覚ましに池の水に触れる。 そこには誰もいないはずが、水面を揺らす音がした。 よく見ると池の鯉が尾ひれを跳ね上げ、こちらに向かってきている。 主人公と鯉が向かい合う。 池を泳ぐ鯉に見えた、それは人魚に姿を変える。 驚く主人公だったが、人魚の手を取りしばし見つめあう。 その時感じた、甘美な誘惑に抗えなくなる。 思わず人魚を、自身に引き寄せ、口づけをしてしまう。 ここで初めて主人公は、自身の渇きを自覚する。 自分自身の気持ちを止めらなくなってしまい、快楽に身を任せてしまう。 気絶していた主人公、妹の声に応えて目を覚ます。 既に人魚の姿は無く、全身びしょ濡れになっていた。 妹と共に屋敷へ戻る。 翌日の夕暮れ時、主人公が池のほとりに立っている。 何故そこに立っているのかは本人にもわからない。 ただ、あの人魚ともう一度会いたい、その思いだけで足がこの池に向いた。 鏡のように凪いでいた水面が跳ね上がり、人魚が姿を現す。 主人公に近づき微笑むが、次の瞬間に牙を剥き襲われる。 その時、全てを確信し行動に移す。 時折、どうしようもなく湧いてくる飢え、渇きの感情を満たしたい。 昨日、人魚はそれを満たしてくれた。 思わず主人公は、逆に人魚に喰らいつき、血を飲み干してしまう。 しばらく後、屋敷に大きな鯉を抱えた主人公が戻る。 妹が出迎える。 「あら、兄《あに》さま。何を捕まえてきたの?」 妹が無邪気に問いかける。 「これは人魚だよ。今夜のメインディッシュ」 ニヤリ、と主人公がする。 「そう。それは楽しみね」 ウフフ、と妹が同意した。 その日の夕飯。 煮付けにされた人魚が食卓に並ぶ。 主人公が口にすると、しっかりした歯応えが。 感触を確かめ、ゆっくりと口から出す。 それは人の指の骨だった。 それを見た主人公は何かに納得したように骨を見て、皿に置いた。 おしまい。
作品情報
現実世界[恋愛] 残酷な描写あり
最終更新日:2025年07月09日
夏のホラー2025 シリアス ダーク 男主人公 人外 現代 日常 ミステリー サスペンス サイコホラー 吸血鬼 読了時間:約7分(3,268文字)
連載 1エピソード
眼帯姿の私立探偵・終夜愛人(よすがらまなと)のもとに舞い込んだのは、建設現場で重症を負って発見された少女、白井夢子の事件調査だった。 まなとは特異な力──“声”を使い、夢子の魂を呼び戻すことに成功する。やがて明かされる、夢子を襲ったた人物の身勝手な動機。怒りに震えながらも、夢子はまなと共に事件の真実を受け止めてゆく。 やがて訪れる“報い”と、“奇跡”のような結末。魂の声に寄り添う探偵が、死と生のはざまで真実を照らす事件。
作品情報
その他[その他] 残酷な描写あり
最終更新日:2025年05月22日
ネトコン13 ダーク 男主人公 現代 日常 超能力 読了時間:約7分(3,356文字)
連載 3エピソード
花咲く春が舞う季節がやってきた。 進級に伴うクラス替えに喜び悲しみが交差する学園内。 友人と共に喜びを分かち合うが、彼女には少しの寂しさを感じずにはいられない。 側に彼がいないのだ。
作品情報
現実世界[恋愛] 残酷な描写あり
最終更新日:2025年05月06日
ネトコン13 シリアス ダーク 女主人公 人外 学園 現代 日常 青春 スクールラブ サスペンス サイコホラー ラブコメ 春チャレンジ2025 吸血鬼 読了時間:約35分(17,151文字)