「君は昨夜、保管庫から何を盗んだ?」
魔導技術が産業と兵器の両輪として発展した帝国。
若き技術者・リディアは、亡き父の研究を追う中、“碧翠の災厄”と恐れられる軍人・カイルに問い詰められていた。
「……何の話でしょうか?」
リディアは冷や汗がにじむ。ここでバレたら全て水の泡だ。
無謀だってことはわかってる。それでも、私は進むしかない……。
災厄と呼ばれた男と出会ったその日から、ゆっくりと歯車は音を立てて動き出した。
──帝国の闇は、静かに、けれど確かに、私たちの足元を静かに絡め取り、深く沈めていく。
完結済み(全21話)・隔日更新中!
じわじわ距離が縮まる2人の、焦れったい関係が好きな方に。
(カクヨムにも掲載中)