魔物と黒死病がはびこる15世紀。
元宮廷魔術師ナプティアは亡命の途中で、人狼の疑いをかけられ投獄されてしまう。牢には先客、探偵を名乗る謎の男。
「明日我々を尋問しに来る調査団の中に人狼がいる。彼らは我々を尋問し、その結果がどうあれ罪を押し付けるだろう。君か私、もしくは両方に」
協力し冤罪を証明するなか、彼は探偵の異常性に気付く。
(こいつも人間じゃない……?)
魔法薬学者×吸血鬼の異色のタッグが武器にするのは薬学と科学の知識。これはかつての名を捨て、地位を捨ててでも、記録を公表した1人の魔術師の手記。
※ハーレム・チート要素なし。説明不可能な魔術に説明可能な薬学・推理で挑むファンタジー。