難関大学の法学部を志望する高校3年生だった池島美子は、轢かれそうな猫を助けようとしてトラックに跳ねられ命を落とす…が、目が覚めると、高校2年生の頃にはまっていたネット小説、『家族にも婚約者にも愛想を尽かした努力家令嬢が氷公爵に溺愛されるまで』、略して、『どりょでき』の世界に転生していた。転生先は最推しの主人公、ではなく悪役ポジションである主人公の妹、ララだった。
ララは基本的には嫌われキャラだが、主人公の婚約者である王太子を主人公から奪い、主人公と両片思いをしている光の公爵との婚約のきっかけを作ったことで少し好感度が上がった。
美子が転生したのはすでに主人公と王太子が婚約してる時。「わたしが推しからやっぱり婚約者を奪わなきゃいけないってこと!?」
これは、推しのために奮闘する女の子が推しと自分を幸せにするためのお話。