あるときは喫茶店
あるときは路線バス
またあるときは病院の待合室――。
どこにでもいる「ちょっとユニークな人々」を、主人公が冷静かつ皮肉に観察する、笑って泣ける30の掌編。
舞台は街のあちこち。登場人物は、ミルク砂糖を山ほど入れる紳士、降車ボタンに祈る女性、逆走をやめないおじさん、くしゃみすら無音に抑える名人など、クセが強すぎてクセになる老若男女。
1話完結・全30話、1話2,500字程度。
毎週火曜日・木曜日・土曜日更新。
観察される彼・彼女らの“しぐさ”や“所作”から浮かび上がるのは、悲喜こもごも、それもまた人生。
思わず「いるいる!」「あるある!」と笑ってしまう人間模様のなかに、読者はきっと自分自身の影を見つけるはず…と思う。
締めの一言はすべて同じ――
c’est la vie…
c’est la vie…(これが人生さ…)