久慈宏介(大手予備校英語講師)と同僚の現代国語教師・青井は、高校時代から10年来の親しい友人関係。ある日、青井が教え子・吉川の母親から「最近外泊が増えている」と相談を受ける。深夜、青井は吉川の行動を追跡し、新宿・二丁目にあるゲイ向けバー「金糸雀(カナリア)」に通っていることを突き止める。未成年でありながら飲みには及んでいないと店主・棗は主張するが、真剣に悩みを打ち明ける吉川を見て、青井は心配を募らせる。深夜、久慈の部屋で吉川を発見したことで、三者の関係は複雑化。吉川は久慈への「好き」という気持ちを自覚し、青井は教師として、また友人として対応に悩む。