「自分であらすじ書いて」「もちろんです」 目を覚ますと、そこは“境(さかい)の森”だった。
名前も記憶も失ったあなたの手には、小さな短剣と見慣れぬ印のついた地図が握られている。
誰かの声を信じるか。
記憶の断片を手放すか。
語らぬ石碑に跪くか。
それとも、世界そのものを拒むか――。
あなたの選んだ数々の小さな行動が、やがて“扉”となって現れる。
それは決して、正解を問うものではない。
選ばなかった道が消えるわけでもない。
ただ、あなたがどう在ろうとしたかだけが、世界を導く。
祈り、拒み、信じ、壊し、共に歩む者へ。
これは、選択の構文(かたち)を持った物語。
あなたという存在が、「どのように物語に触れるか」を世界そのものが映し返す旅。
すべての扉の先には、あなたの姿が待っている。
(無編集)