妹の咲雲の重すぎる愛に耐えきれなかった僕は、彼女を殺した。
それから数年が経った。最近、僕は妹を殺したあの日の夢を連日のように見て嫌な予感を感じていた。
そんなある日、玄関を開けると殺したはずの妹が立っていた。
「また会えたね、お兄ちゃん」
彼女は僕に殺されたあと、異世界で勇者として活躍していたらしい。
無理矢理こっちの世界へ戻ってきた影響で、魔族がこっちの世界にもやって来ているらしい。
「倒すのを手伝ってよ」
そう彼女に言われ僕もなぜか魔族と戦うことになってしまった。
彼女といると、いつ死ぬか分からない。だから僕は決めた。
「もう一度、妹を殺そう」