ある夏の日、「リゾートチケット」を手に、彼女（陽菜《ひな》）とともに海縁市《うみよりし》へと旅立った主人公。 穏やかな観光を楽しんでいたはずの二人の前に、突然現れたひとりの少女――。 「助けて……」と差し出されたその手に、彼女はためらわず応じた。 やがて少女と共に行動する中で、少女が抱える秘密と、この街で起こる不可解な事件の真相が少しずつ明らかになっていく。 少女は何者なのか。そして、なぜ事件は彼らを巻き込んでいくのか。 やがて明かされるのは、“狂った愛”の形。 ――「君に会いたい」、その想いが、すべての始まりだった。