黄泉 奏多(よみ かなた)は、生きることに疲れ、自ら命を絶った。
「死ねば、楽になれる」
そう信じていた彼が目を覚ましたのは、閻魔大王の前だった。
どれだけ善良に生きていようと、自殺は重大な罪。
――その一点だけで、彼の行き先は「地獄」と決まる。
そして始まったのは、終わらない苦しみの旅路。
最初に送り込まれたのは、《針山地獄》。
果てしない針の地面を、裸足で歩かされる拷問の世界。
休めば、鬼に殴られる。
叫んでも、誰も助けてくれない。
死ねないまま、魂を削られ続ける20年間。
ようやく針山を抜けた先、彼が見たのは――
さらなる地獄、《灼熱地獄》。
皮膚が焼け、肺が焦げ、希望が燃え尽きる世界だった。
> 「あれは終わりじゃなかった。ここが、本当の“地獄”だったんだ――」
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年07月29日
ネトコン13 集英社小説大賞6 123大賞6 スピアノベルス大賞1 パッシュ大賞 アイリスIF7大賞 アイデジIR大賞 ダーク 男主人公 バトル 絶望からの希望 最弱 ネトコン13感想
読了時間:約144分(71,850文字)